井上担当相が日本学術会議の若手会員等と意見交換!若手会員は基礎研究への予算等の要望!これって本来、梶田会長ら幹部が言うことでは??
今国会で、多くの時間が費やされた日本学術会議問題。今国会の前半で、日本学術会議問題を騒ぎ立てたのは、立憲民主党と共産党だ。立憲民主党の枝野代表は、自身の違法喫煙問題を棚に上げて、任命拒否を「明確な違法行為」とまで言い張った。(参考)
今国会が進むにつれ、形勢不利と思ったのか、日本学術会議問題ではなく、政府の観光支援事業「GoToトラベル」で政局を起こそうと躍起になっている。
見境なく政権批判を展開する立憲民主党には、呆れるしかない。
しかし、無責任な立憲民主党とは異なり、常に重い責任を背負っている政府与党には、立憲民主党のような無責任な対応は許されない。
菅政権は、日本学術会議を行政改革の対象とした以上、着々と改革へと動いている。日本学術会議を所管する井上科学技術担当相は、日本学術会議の若手会員と意見交換を実施した。その場で若手会員から出た意見は切実なものだった。
本来すべき要望をせず、政治闘争まがいなことをしている梶田会長を始めとした日本学術会議の幹部には、大きな反省と、日本学術会議の正常化に努めていただきたい。
井上担当相が実施した若手会員との意見交換!
日本学術会議を所管する井上担当相は、24日に、日本学術会議の若手会員と、改革の在り方について意見交換を実施した。
この意見交換に参加したのは、30代から40代の会員と連携会員の8人が参加した。
井上信治・科学技術担当相は24日、日本学術会議のあり方改革に向け、所属する若手研究者8人と東京都内で会談した。参加者からは、学術会議の問題点を追及する政府の姿勢に不安を訴える声があったといい、井上氏は会談後、報道陣に「アカデミアと政治が対立しているように映るのは非常によくない。希望をもって研究に没頭できる環境が大事だと思う」と語った。
(中略)
参加者からはこのほか、科学技術行政への意見として、基礎研究への予算や若手研究者のポストを増やすことを求める声もあった。任命拒否問題に関する議論はなかったという。
若手会員から出た「不安」、そして、基礎研究への予算や若手研究者のポストを増やすことを求める声は、本来ならば、梶田会長をはじめとした日本学術会議の幹部がやらなければならないことだ。
更に注目すべきことは、「任命拒否」についての議論がなかったということ。井上担当相は任命権を持っているわけでもない、さらには「改革の在り方」が主題だったことも影響したのかもしれない。
しかし、井上担当相と日本学術会議の幹部との会談では、議題を無視して、「任命拒否」を日本学術会議側は訴えていた。
若手会員と井上担当相との意見交換で明らかになった日本学術会議執行部の傲慢さ
若手会員と意見交換を実施した井上担当相だが、10月下旬には、日本学術会議を訪問し、梶田会長をはじめとした幹部8人と「組織の在り方」を議論する予定だった。
しかし、「組織の在り方」を議論する予定であったにも関わらず、就職に失敗した6人の再任命を求める声が相次いでいた。
井上信治・科学技術担当相は29日、日本学術会議(東京都港区)を視察し、梶田隆章会長(東京大卓越教授)ら幹部8人と意見交換した。提言機能の強化など今後の組織のあり方を議論する予定だったが、学術会議側からは、推薦した新会員候補6人を菅義偉首相が任命しなかったことで「活動に支障が出ている」として、6人の任命を求める要望が相次いだ。井上氏は「任命に関しては首相にお考えいただいているが、意見は首相に伝えさせていただく」と、これまでの見解を述べるにとどまった。
議題ではないことを相次いで語る日本学術会議の幹部の姿勢は傲慢としか言いようがない。
井上担当相との意見交換で、若手会員から飛び出した意見について、日本学術会議の幹部は耳を傾けていなかったのだろうか。
若手会員が述べている「基礎研究の予算増加」は、若手会員のみならず、我国の多くの科学者が求めることではないのか。
国内の科学者の声を代弁せず、政府との間で、政治闘争まがいな活動に力を入れる日本学術会議の幹部らは不要でしかない。
動き出した日本学術会議の改革への流れを止めてはならない。菅政権には、掲げる行政改革の1つ例として、是非とも日本学術会議改革を断行していただきたい。