日本中が湧いた「はやぶさ2」の帰還!!ブームに乗ることを党是としている立憲民主党はなぜか沈黙。沈黙の理由は事業仕分け!?
小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルが、無事に地球に帰ってきた。多くの国民に感動を与えた「初代はやぶさ」に続く快挙だった。
この快挙に沸いたのは、日本国民だけではない。カプセルが帰還したオーストラリアの地元の人々も、カプセルの帰還について、在オーストラリア日本大使館次席大使が「豪州国民にも関心が高まった。これをきっかけに日本と豪州の宇宙協力につながればいい」と語っていたほど、並々ならぬ関心が寄せられていた。(参考)
国民が称賛する「はやぶさ2」の快挙。こうした快挙に便乗するのが常套手段の政党がある。それが立憲民主党だ。
しかし、今回その立憲民主党が何故か大人しい。
その理由を探ってみると、悪夢の民主党政権の際の事業仕分けが、「はやぶさ2」プロジェクトに大きな影を落としていたことが判明した。
事業仕分けの対象にされた「はやぶさ2」
「初代はやぶさ」が地球への帰還を目指していた当時、日本の政治は、悪夢の民主党政権の誕生によって混乱を極めていた。
当時、悪夢の民主党政権は、国民向けのパフォーマンスの場として事業仕分けを行っていた。その事業仕分けの対象にされたのが、「はやぶさ2」だった。
はやぶさの後継機をめぐっては09年の麻生太郎政権当時、10年度予算の概算要求で文部科学省が開発予算などとして約17億円を盛り込んだ。しかし、民主党への政権交代に伴い歳出見直しが行われ、概算要求額は5000万円に減額された。
さらに「事業仕分け」を受けてJAXAは要求を見直し、3000万円にまで減ってしまった。
開発予算として、約17億円が計上されていたものが、悪夢の民主党政権の事業仕分けによって、なんと3000万円まで減額されてしまったのだ。
「はやぶさ2」を救った「初代はやぶさ」
困難に直面した「はやぶさ2」プロジェクトを救ったのは、「初代はやぶさ」だった。「初代はやぶさ」がミッションを完遂すると、悪夢民主党政権は、手の平を返したように、次のような主張をし始めたのだ。
川端氏は15日の記者会見で事業仕分けについて「はやぶさがどうなるか若干の不安があった。結果を見ながら考えようということだった」と釈明したうえで予算の増額を示唆した。事業仕分けを担当していた蓮舫行政刷新相(同)も同日の記者会見で「(仕分けは)何が何でも守るべきものではない」と述べた。
17日には、総務省の政務三役会議で原口一博総務相(同)は、「政権は科学技術について全く理解がないという批判に耐えられるような議論がないとまずい」と発言している。
結局、悪夢の民主党政権は当初の方針を変更し、11年度予算の概算要求は、約30億円になった。(参考)
絵に描いたような手のひら返しをした悪夢の民主党政権。この民主党の残党として、今、存在しているのが立憲民主党だ。
事業仕分けを担当した蓮舫氏をはじめ、事業仕分けに関わった議員がいる立憲民主党。「はやぶさ2」の快挙に言及できない理由は、事業仕分けにあると言っても過言ではない。こう言う時に反省の弁でもあれば、国民の信頼が増すだろうにくだらないプライドをお持ちのようでこうしたことは決してされない。だから国民に信頼されないのだ。
科学技術について、無理解を示したのが、悪夢の民主党政権だ。その残党の立憲民主党が、科学技術の結晶である「はやぶさ2」に対して言及できないのは、当然のことかもしれない。
宇宙開発競争は、中国などの新興国の台頭、そして、民間企業の参入等、大きく流れが変わってきている。既に中国は月面を支配する勢いだ。今後も、我国が宇宙開発、そして科学技術で、世界をリードするためにも、科学技術に対して“無知”な政党を、国会から退場させなければならない。