大珍説!新聞労連が「北海道新聞の反省は間違っている!」「表現の自由に則って、知る権利に応えたものだ!」と珍説を展開!ルール無視は犯罪ですよ!!!
国立の旭川医科大学で、学長解任問題を取材中の北海道新聞社の20代の記者が立ち入り禁止中の大学建物内に入って取材行為を行った事で、建造物侵入容疑で現行犯逮捕された。
この事件について、同社は7日付朝刊紙面で調査報告を発表した。情報共有や取材手法の問題や記者教育が不十分だったとして、再発防止に努めるとしている。
この逮捕について、メディア団体が「逮捕は行き過ぎ」と表明していたが、この案件はただの不法侵入だ。この点は政治知新も以前に指摘させていただいた。(参考)
犯罪行為だということを北海道新聞も認めたうえでの報告書なのだが、これに新聞労連が噛みついた。
北海道新聞が「社内調査報告」を公開!!
北海道新聞は「社内調査報告」を公表したのだが、残念なことに会員に入らなければ閲覧することが出来ない。(参考)
こういった北海道新聞の対応も不誠実としか言いようがない。時事通信が報じていたのでポイントを紹介しよう。(参考)
まず、報告書には取材現場である旭川医大の敷地内には、新人記者を含め4人の北海道新聞記者がいたそうだ。
次に同大学は、報道各社にファックスで入構禁止などを通知したのだが、情報の共有が出来ておらず、逮捕された新人記者には伝わっていなかったという。
立ち入り禁止を知らなかった新人記者が、スマートフォンをドアの隙間に近づけて会議内容を録音。発見した職員に現行犯逮捕された、ということが報告書に記された一連の流れらしい。
こうやって見てみると、一見、新人記者が気の毒に思えるが、それで許せば「知らなかった事」にすれば何でも許されることになる。現行犯逮捕は当然だ。
北海道新聞は新人記者を単独で校舎内に立ち入らせたことや、倫理上、無断録音は原則禁止するとした指針が徹底されていなかったことなどが問題だったとして、反省の弁を述べている。
だが、新聞労連はその報告書の中身が「不十分だ。看過できない」と噛みついた。
新聞労連がメディアのエゴ丸出しの反論声明を発表!!!
新聞労連の声明には、相変わらず、メディアのエゴが丸出しの主張がされていた。新聞労連はメディアを特権階級と勘違いしている。
当該記者は建造物に「正当な理由なく侵入した」として、逮捕されました。公共機関による「施設管理権」はあったとしても、一方でメディアには憲法21条の「表現の自由」に則って、「知る権利」に応え、行政機関など公的機関に対する説明責任を求めていくという社会的役割があります。北海道新聞社編集局長のコメントでは「メディアの側からすれば旭川医科大の取材対応は十分とは言い難いものがありました」とされ、調査報告では「これまでも入構禁止になっていたが、慣例的に自由に立ち入って取材をしていた」と記されています。
これらを踏まえ、新聞労連は、取材中の記者を大学関係者が現行犯逮捕した今回の事案について、「行き過ぎ」だと考えます。取材中の記者に対する身柄拘束の必要性は改めて検証されるべきものです。ジャーナリズムを担う我々の業界で、このような問いかけや検証がなされないことによって、取材活動の萎縮を招き、国民の「知る権利」が後退することを危惧します。
引用元 北海道新聞記者逮捕に関しての声明
新聞労連の考えに基づけば、「表現の自由」と「知る権利」を振りかざせば「不法侵入」も「盗聴」も許されるということになる。
メディアは「報道の自由」「表現の自由」「知る権利」を実に都合よく解釈している。まるで第二次世界大戦時の大政翼賛の新聞社のようだ。あの時も新聞が嘘の情報で我国を戦争に導いたのだ。その反省はここからは全く感じられない。
確かに、「報道の自由」「表現の自由」「知る権利」は、我が国で認められている重要な権利だ。しかし、どれも制約なしに認められているものではない。取材手法もルール内ならば容認されるが、違法な手段での取材活動は罰せられて然るべきだ。
新聞労連はジャーナリズムを振りかざせば何をしても許されると思っているようだが、倫理観の無いジャーナリストが、真のジャーナリズムを持ち合わせているとは到底思えない。