矢作さん、「同じ釜の飯を食ったと言っていい」関係だからと言って、ホロコーストをネタにした小林氏を擁護し、菅総理を批判??問題の大きさをわかっていないのでは??
東京五輪開会式前日に、開会式の演出を担当していた小林賢太郎氏の解任を組織委員会が決定した。これは非常に迅速な提案であったと海外メディアからも称賛されている。(参考)
開会式直前でも解任劇。開会式への影響が懸念されたが、各国から好評を得た開会式だった。
この小林氏の解任について、「同じ釜の飯を食った」と自負するお笑いコンビの矢作氏が猛烈に批判している。
しかも、だ。批判の矛先が小林氏かと思いきや、なんと菅総理に対してなのだ。菅総理の発言が気に食わないようだが、この問題の国際的な大きさを理解していない。
問題の深刻さがわかっていないなら、軽々と発言すべきではない。
早急に我国の立ち位置を表明した菅総理
開会式直前に開会式演出担当の小林氏の過去のホロコーストに関する発言が判明し、解任を組織委員会が決定した。この解任を受けて菅総理が総理公邸前で記者団の質問に答える形で、我国の立ち位置を明確にした。
菅義偉首相は22日、東京五輪・パラリンピック開閉会式の制作・演出チームのショーディレクターを解任された小林賢太郎氏が、過去にユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を扱った喜劇を演じていた問題について「言語道断だ。全く受け入れられない」と述べた。首相公邸前で記者団の質問に答えた。
菅総理が早急にコメントを出すこと、そしてそのコメントの内容には重要な意味がある。菅総理のコメント内容次第で、我国がホロコーストについてどのように考えているのかが、世界各国に伝わるからだ。
そのことを認識している菅総理は、あえて「言語道断」という強い言葉で非難したのだ。
菅総理が強い言葉を用いらなければ、我国、つまり日本人はホロコーストに寛容であるとの誤解を受ける恐れさえあったのだ。
(出典 Wikipedia アウシュビッツ強制収容所)
しかし、だ。この菅総理の対応について憤慨している連中がいる。その一人が芸人の矢作氏だ。
矢作さん、問題の深刻さを理解していますか??
菅総理のコメントによって、国際的な大問題になりかねない事態が収束した。しかし、その菅総理が発した「言語道断」という言葉に矢作氏が激怒している。
今回の騒動について矢作は「コバケン(小林氏)の出した謝罪文、あれがすべてだよな。許すも許さないもなにも、あれがすべてで。これ以上とやかく言うことない」とコメント。小木もそれに同意した上で「十分反省してるから、この後の活動に関しては今まで通りというか、許してあげてほしいと思ってる」と訴えた。
一方、この解任劇に、菅義偉首相はこの日、「言語道断だ。全く受け入れられない」と発言。これを踏まえ矢作は「国際的な行事にかかわる人がそういうことを過去に言ってたっていうことは、辞めてもらうことも『いたしかたない』っていうぐらいの言い方だったら納得できるけど、『言語道断』っていうのはちょっと腹が立つ」「俺は(政権批判は)言いたくない人なのよ。その俺が、あれはひどいと思う。『言語道断』っていうのは」と憤慨した。
ホロコーストの揶揄に対して、「いたしかたない」で済む訳がない。ユダヤ人の過去の追及姿勢を見てみるべきだ。ナチの親衛隊の残党はいまだに彼らに追われ、毎年逮捕され、牢獄に送られている。熾烈の極みだ。のほほん日本人とは全く違うスタンスだ。矢作氏はこのようなホロコーストが持つ意味を理解しているのか。仮に理解した上で「いたしかたない」という言い方を選んで欲しかったのか。
ホロコーストという絶対悪を揶揄し、解任したことを「いたしかたない」という表現で一国の総理がコメントを発表したら、それこそ大問題だ。
本来、もっと大きな国際問題に発展する可能性があった小林氏のコント。我国政府や組織員会の対応、そして菅総理の早急かつ適切なコメントによって収まったことに矢作氏は気が付かないのか。
影響力が大きい矢作氏には、感性で発言するのではなく、しっかり歴史的背景や国際情勢等を認識した上で発言してもらいたい。