仏紙特派員、東京五輪は10点満点の「やや辛口で6点。無観客でなければ…」「多くの仲間は「運営」に満足」
2024年にパリ五輪を開催するフランスのスポーツ紙「レキップ」特派員として東京五輪を取材したフローラン・ダバディ氏(46)が、新型コロナウイルスが猛威を振るう中で開催された今大会を振り返り、スポーツ報知に寄稿した。
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日本では都内の感染者数が連日大きく報じられていますが、フランスでは、きょうの感染者は何人というようなニュースはあまり見ません。人口は約6700万人と日本の約半分ですが、毎日2万人を超える陽性者が出ています。それでも、ワクチンを打てば、ほぼリスクをゼロに近づけることができるという考え方が定着しているので、感染者数だけではニュースにならないのです。一時期、警察を出動させるロックダウンなどもしましたが、ワクチン接種も進み、少しずつ日常を取り戻しています。
私は今大会、レキップのほかに国営テレビのリポーターもこなしましたが、レキップの紙面は連日、にぎやかです。開会式を放送したフランス国営テレビの視聴率も40%を記録しました。バスケ男子がアメリカのドリーム・チームを破ったグループ・リーグの試合や、男女柔道勢の好調ぶりも大きく報じられました。総合メダル数(金10、銀12、銅11で総合8位)でも健闘し、ホッとしています。
ただ無観客となり、大会をみられない状況になったのはとても残念に思います。特に、子供たちがスポーツ文化に触れる機会が失われてしまったのは大きな損失だと思います。映画、コンサートもそうですが、やはり直接体験するというのは貴重なものですから。
多くの仲間は「運営」に満足 一部メディアは「運営が不十分」と指摘しているようです。確かにメディアセンターでの食事やアクセスの悪さなどは改善の余地はあると思います。でも、多くの仲間は満足していますね。レキップ編集長ジャン・フィリップ・ルクレールも「もっと厳しい環境を想像していました。ほとんど都民には会えていないけど、ホテルのスタッフはみんながとても優しく、一生懸命だ」と語っています。
パリ大会の関係者も来日し、視察していましたが、評判は上々でした。特殊な環境でも“悪くない大会”だったと思います。
ツイッターでは海外メディアの人がコンビニ(のクオリティーの高さ)を話題にしてましたね。フランスには大手のコンビニはなく、個人営業の店が多いのです。だから、知り合いのスタッフも珍しがってましたね。勝手に出歩けないので、コンビニで買い物をするのが毎日の小さな楽しみのようでした。
個人的に、やや辛口で言えば、2000年のシドニーは10点満点で8。2004年のアテネは7で、東京は6。無観客でなければ、東京は、シドニーといい勝負だったかもしれません。
パリ大会では既存施設を使い、ほかの都市のように、お金の問題などの批判はあまり出ていません。日本の選手たちが再びパリの舞台で活躍することを楽しみしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/23369dccc96b4d3c46d1915c3cb41bdac98a8956?tokyo2020
関係者はコロナ対策とバッシングに耐えて頑張った。
総理も都知事も事実上カードが一枚しかなかった。開催カードだ。
しかし開催するにしても反対派に全く配慮しないわけには行かないし、実効性あるコロナ対策も必要だった。それが無観客開催という苦肉の策だった。
菅内閣は個人的には認めていないが、色々と困難ある中で決断して大きな混乱もなく終わらせたことについては評価したいと思う。まだパラがあるので気は抜けないが。
ここですよ
いつも海外ではこんな対策してるのに日本は、と比較が大好きなメディアは、なぜこれは参考にしないのでしょう
今回がパリ五輪なら、もっと選手村での感染が広まっていただろうに。
中国なら戦っている最中の選手が強引に隔離されていただろうに。
NBCの件があるのはわかるけど、あくまで世界の1国に過ぎないでしょ。
選手・スタッフ内で大きなクラスターが発生することもなかったし、地域の病院が大混乱になることもなかった。中国やフランスは、今回の運営の方法を見習いたいようですよ。
大成功の大会だったのではないでしょうか。
第五波のような現象は、オリンピックを開催していない国でも起こっているし、アンチ政権の人達が無理矢理にオリンピックとこじつけようとしてるのは違うのではないだろうか。
心から、選手やスタッフさんに言いたいです。ありがとうございました。そして、開催することを決めた人達、運営に携わった方々にも言わせてください。ありがとうございました。
3年後はあっという間にやってくるでしょう。コロナが収まり多くの観客の前でアスリートが躍動できることを願ってやまない。
「悪くなかった」この言葉は励みになりますね。