正論!阿比留瑠比氏「石破氏は若い頃はタカ派と呼ばれていたが、いつの間にかリベラル左派であるかのような印象が強い「残念な人」になってしまった」と指摘!!
総裁選が行われる時に、必ずメディアが注目するのが石破茂氏だ。石破氏は、政府与党の国会議員でありながら、口を開ければ政権批判をしていたことは記憶に新しい。
何故、石破氏が総裁選の時に限って、メディアに取り上げられるのかと言えば、理由は単純だ。野党の代弁者として重宝されているだけだ。
自民党で、当時珍しかった「軍事オタク」の石破氏。リアリストだったはずだが、今ではすっかり立憲民主党がするような政権批判をしている。そのような人物に自民党をまとめること、そして我国の舵取りができるわけがない。
場違い発言をしてでも存在感を示そうとしていた石破氏
自民党に籍を置いていながら、野党から熱烈な支持をもらっている稀有な政治家、それが石破氏だ。野党から支持、そして待望論が多いのは野党並みの政権批判を繰り返してきたからだ。
そんな石破氏の変わった言動は今に始まったことではない。自身の在職20周年を祝うパーティーの場でも、政府与党所属国会議員とは思えない発言をしていたのだ。
石破氏本人は「私のことはおいといて」とはぐらかしつつも、総理・総裁への意欲表明ともとれるこんなあいさつをしていた。
「国会議員であることも、政府の役職を務めることも、それはあくまで何かを成し遂げるための手段であって、それ自体が目的なのではないと、ずっと思ってきました」
ただ、一つ気になったのが、石破氏が「戦争責任をもう一回考えたい」と、自分のお祝いの会にしては場違いなことも強調していたことだった。
自身の祝いの席で「戦争責任」について言及するのは、場違いも甚だしい。この発言は2006年のものだが、この時から、野党の主張との共有する点があったのだ。
石破氏は、若い時は「将来の総裁候補」として注目されていたが、今ではその面影は全くない。
自民党に所属していながら、自民党を批判し、自民党らしくないことをする意味が分からない。石破氏がこれを「なにかを成し遂げる為の手段」と思っているのなら、明らかに間違っている。
好き勝手言いたいのであれば、立憲民主党に移った方が、国民にとってわかりやすい構図になる。
結局は「無責任」な立場から言いたいだけの石破氏
石破氏は数多くのメディアに出演してきた。その中で国民に強烈な印象を残したのは、その「軍事オタク」っぷりだった。そのことを反映し、リアリストだった石破氏。今では様子は全く感じられない。
「自衛隊法は行うことができることを記した『ポジティブリスト』方式になっており、それ以外はできない。これを軍隊の行動の国際標準である行ってはいけない行動を規定した『ネガティブリスト』方式にしたい。それにより、自衛隊の活動の自由は大きく広がり、有事に柔軟に対応できる。政治家として、これだけは成し遂げたい」
当時、言葉に力を込めて筆者にこう語っていた石破氏だが、その後、党や内閣で枢要な地位に就いてからは同様の話は聞かなくなった。
若い頃はタカ派と呼ばれていたが、いつの間にかリベラル左派であるかのような印象が強い「残念な人」になってしまった。
役職についたら、「残念な人」になった石破氏。発言したことを実現するつもりは毛頭ないことが良くわかる。無責任に言いたい放題をしたいのであれば、打ってつけのポジションがある。
野党だ。石破氏のように「無責任」を謳歌したい人物には野党がお似合いだ。安倍前政権の新型コロナ対応も野党のように批判していたことを思い返せばなおのことだ(参考)。
言っていたことを実現しようともしない政治家に、政権与党自民党の舵取り、強いては我国の舵取りを任せることは出来ない。