自民党総裁選、菅総理不出馬で大混戦か 岸田氏、高市氏、河野氏に加え、石破氏、野田氏も意欲。下村氏の再出馬の可能性も
菅義偉首相が不出馬を表明した自民党総裁選(17日告示、29日投開票)は構図が一変することになる。首相の立候補を念頭に、動きを控えていた有力者が出馬する公算が大きくなったからだ。首相再選を支持する構えだった安倍晋三前首相らの意向も当落を左右しかねない。日本の「次のリーダー」を決める選挙は混戦の様相を呈してきた。
■河野太郎氏
「首相が不出馬となった。先輩や仲間とじっくり相談し、どうするか決めていきたい」
河野太郎ワクチン担当相は3日、総裁選について記者団にこう述べた。かねて立候補に強い意欲を示してきたが、気脈を通じる首相が再選を目指していた今回は断念するとみられていた。しかし、環境が変わったことで一転、総裁選の目玉となった。
関心を集める理由は人気の高さだ。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が8月21、22両日に実施した合同世論調査で、次の首相にふさわしい政治家を尋ねたところ、17・9%の河野氏は4カ月連続でトップ。所属する第2派閥の麻生派(志公会、53人)の若手は「時は今だ。ここで出るしかない」と背中を押す。
ただ、新型コロナウイルス対策の肝であるワクチン行政を投げ出したとの見方が広がれば、イメージ悪化は避けられない。領袖(りょうしゅう)の麻生太郎副総理兼財務相が盟友の安倍氏と歩調を合わせる可能性もあり、派一体の支援を得られるのかも注目される。
■石破茂氏
総裁選について「白紙」としてきた石破茂元幹事長は記者団に「全く新しい展開になった。何が日本と党のために取るべき道かを同志と相談し、しかるべきときに結論を出したい」と述べた。合同世論調査では河野氏に次ぐ2位(15・5%)で、その進退も総裁選の行方に影響を及ぼすことになる。
■岸田文雄氏
河野氏と石破氏の動向に神経をとがらせているのが、いち早く出馬を表明した岸田文雄前政調会長で、記者団に「いろいろな動きがあるだろう。構図も変わるかもしれない」と語った。党員・党友票が「人気者」に集まる可能性があり、陣営は警戒を強めている。
■高市早苗氏
立候補を表明している無派閥の高市早苗前総務相は、最大勢力の細田派(清和政策研究会、96人)に影響力を持ち、思想信条を同じくする安倍氏が支持するとみられる。細田派ベテランは「安倍氏の支持で保守票を獲得できる。決選投票に残れば勝負できる」とそろばんをはじく。
■茂木敏充氏/小泉進次郎氏/野田聖子氏
このほか、第3派閥の竹下派(平成研究会、52人)の会長代行を務める茂木敏充外相、首相支持を明言していた小泉進次郎環境相、野田聖子幹事長代行らの動きも総裁選に影響を及ぼしそうだ。党関係者は「勝者によって挙党体制の人事が行われれば、どれだけ候補者間の議論が白熱したとしても自民党という組織はまとまる。衆院選に向けて勢いが出るだろう」と強調した。
産経
https://news.yahoo.co.jp/articles/42606aa979115ba30fd21cdf8bbfa6c020975c6b
上記の記事で気になったのが、高市氏のところに「思想信条を同じくする安倍氏が支持するとみられる」と書かれていることだ。確かに、高市氏は安倍氏に支援を要請した。
自民党の高市早苗前総務相は3日、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)の対応について国会内で記者団に、「私の出馬の意思は変わらない。激励の電話もたくさん国会議員から頂戴しているので、もうただただ一生懸命私はこういうことをやりたいので一緒にやってくださいとお願いするだけだ」と述べ、改めて立候補の意欲を示した。
安倍晋三前首相にも支援を要請する考えを示した。
毎日
https://mainichi.jp/articles/20210903/k00/00m/010/159000c
しかし、今のところ安倍氏はだれを支持するかを明言していないと記憶している。産経の勇み足なのか、裏取りしての報道なのかは今のところ不明だ。しかし、本当に安倍氏が高市氏を支持すれば岸田氏に拮抗すると思われる。
では、もうひとり、注目が集まる河野氏はどうだろうか。
河野ワクチン担当大臣は、午後、財務省を訪れ、自らが所属する派閥の会長である麻生副総理兼財務大臣と面会し、立候補の意向を伝えました。
麻生派の議員によりますと、麻生氏が「賛成もしないけど、反対もしない」と述べたの対し、河野氏は「じゃあ出ます」と答えたということです。
河野氏については、すでに派閥横断的な若手議員を中心に立候補を後押しする動きが出ています。
日テレ
https://news.yahoo.co.jp/articles/be16fe7acaee55e36fb8d410f201b4c85d244631
麻生氏は河野氏の立候補に対して「賛成もしないけど、反対もしない」と言っている。これをみると、河野氏は個々の議員は別として、麻生派の派閥としてのバックアップを得るのは困難なように見受けられる。しかし、若手議員の人気は高いようだ。
後は石破氏がここにきて不穏な動きを見せている。菅勝利の不出馬の報で、自分にも可能性があると踏んだのだろうか、動向が注目される。
野田聖子氏も、総裁選立候補の意欲を表明。下村博文氏も再び出馬を表明するかもしれない。しかし、いまのところは、岸田氏、高市氏、河野氏の三つ巴だ。
誰がやってもコロナでは無理
麻生はどうすんだ、河野を推すの?
最終的には高市、河野、岸田くらいに収まるかな
初の女性総理ってマスコミが売り出せば無党派は一気に高市支持に流れる