【全加盟国の同意が必要!】TPP参加を正式申請した中国に、西村経済再生相「中国がTPPの極めて高いルール満たせるか見極める」
中国商務省は16日、日豪など11か国による環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を正式に申請したと発表した。アジア太平洋地域の通商分野で影響力を高める狙いとみられるが、国有企業への過度な優遇の是正など参加に向けた課題は多い。加盟国との交渉は難航が予想される。
中国商務省によると、王文濤(ワンウェンタオ)商務相が16日、参加申請をとりまとめるニュージーランドのダミエン・オコナー貿易・輸出振興相に申請書類を提出した。習近平(シージンピン)国家主席は昨年11月、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、TPP参加を「前向きに検討する」と表明していた。
TPPを巡っては、米国がトランプ前政権時代の2017年に離脱した。中国は、米国不在の隙を突いて交渉に加わり、主導権を握りたい考えとみられる。米国務省の報道担当者は16日、「中国の貿易慣行や他国に対する経済的な威圧が、加盟国の判断材料となるだろう」と指摘し、参加のハードルは高いとの見方を示した。
TPPは、中国がすでに批准した地域包括的経済連携(RCEP)などに比べて貿易自由化やルール面での水準が格段に高い。中国が参加するためには、国有企業の過度な優遇や政府調達での外国企業の排除、データを国内で囲い込むデータ保護主義などを改めることが条件となる。
さらに、参加には全ての加盟国の同意も必要になる。西村経済再生相は17日、閣議後の記者会見で「中国がTPPの極めて高いルールを満たす用意があるかを見極める」と述べた。日本は今年のTPP議長国を務めており、今後の手続きについて参加国と協議する方針だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd270437f558c4390bd7aee27e54ae2f8dcaa4a6
明確に反中姿勢を取らない国への動揺を誘う意図もあるだろう。さっさと結論だして申請却下するのが一番良い。
然しながら、中国共産党は日本政府に対して、サイバー攻撃等による技術の搾取、尖閣諸島、大和堆、沖ノ鳥島等々日本領土領海に対する威嚇、不法侵入等々を繰り返し、恩を仇で返す様な状況である。
TPPに加盟するまでは、各国へ個々に経済的、医療支援等の脅迫により同意を強要することが容易に想像できる。
例え、加入できたとしてもTPPの紳士的なルールは、中国共産党により強権的に悉く歪曲されてしまうことが想像される。
全加盟国が中国共産党による南シナ海で起きている国際法を無視した占領的な行動、オーストラリアに対する貿易締め付け、日本に対する威嚇、脅迫等々、本当に中国共産党を信用できるかを見極める必要がある。
過去の歴史から言えば、中国共産党は信用できない、信用すべきではない。
でも現実はその真逆で、一度中に入ったら、中からルールを変えさせる方法を取る。
中国が何を言おうが、口では何とでも言えること。
署名するにしても後から無理やり変えさせることを目論んでいるのだから、そもそもが入れてはいけない。入れた時点で詰みなのは日本政府も分かっているだろう。無理やり現状変更を迫ってくる中国のやり方を散々見せられているのだから。
こういうのって、「加盟したいという貴国の意向を大変喜ばしく思います。しかし、まずはWTO加盟時に誓った自由化や、国有企業の解体など、やるべきことをやってから再び申請してきてくださいね。待ってますから」と答えるのが外交でしょうに。直球的な表現を使わなければ満足できないというのなら、さすがに幼稚すぎて心配です。