埋没感が半端ない立憲民主党。必死の福山哲郎幹事長、その言葉、そのままお返しします。
大いに盛り上がりを見せた自民党総裁選。その裏で必死だった政党が立憲民主党だ。立憲民主党は、埋没から逃れようと懸命だった。
その危機感を最も認識していた人の1人が福山哲郎幹事長だ。鈍感よりはましだろう。しかし、だ。国会では政権批判で存在感を出そうとしていた為、埋没から逃れる為に打ち出した策もやはり批判だけだった。
自民党総裁選について批判を繰り出した福山幹事長。その批判は自民党に向けたものだったが、そっくりそのまま立憲民主党にも跳ね返るのだ。
批判しかしてこなかった立憲民主党。枝野代表福山幹事長の体制も、次の総選挙が終われば終焉を迎えるに違いない。
批判ではなく対案、そしてその説明はできないの???
福山幹事長の頭の中には批判しかないのか、政府が決めた方針についてまたしても噛みついた。
福山氏は政府が19都道府県に発令中の新型コロナウイルス緊急事態宣言と8県に適用中のまん延防止等重点措置について「30日の期限で全面解除する」と正式に表明したことにこう触れた。
「政府は海外からの入国者の待機者の措置の期間短縮などの緩和を言い出したが、まさに時期尚早です。総裁選にかまけて特別措置法等をやらなかった説明責任は、自民党政権に求められると思います」
政府の方針が時期尚早というのであれば、立憲民主党は待機措置の期間についてどのように考えているのか。立憲民主党が掲げた「ゼロコロナ」では、一体どのような待期期間を想定しているのかを説明するべきではないか。
「提案もしています!」と蓮舫氏はかつて主張していたが、こういう場面でこそ、立憲民主党の考え方を示すべきだ。
自ら自身の考えを表明するチャンスを逸し、批判だけを行っていれば、それは支持率も上がるわけがない。
福山幹事長は更に批判を続けたが、その批判、そのまま立憲民主党に当てはまるものだった。
福山幹事長、自身の行動をお忘れですか???
立憲民主党が結党以来続けきた悪い癖がある。それが、自身の行動を顧みないことだ。もちろん福山幹事長もその例からは漏れない。
福山幹事長は、記者会見で次のような批判も展開していた。
総裁選は河野太郎行革担当相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)の4氏による熱い論戦が繰り広げられた。
福山氏は「菅総理をたった1年でお払い箱にした自民党の罪は、極めて重い」とした上で、4候補に対し「どなたが総理総裁になっても、コロナ対策をどのような状況でやるのか、いまだに見えません」と批判した。
さらに「自民党は『総裁選をやっていたから』と言って、コロナ対策が後手ごてにまわり、国民や事業者のみなさんを追い込んだ罪は、私は消えると思っていません」と語った。
「菅総理をたった1年でお払い箱にした自民党の罪は、極めて重い」と福山幹事長は言っているが、つい先日、枝野代表は菅総理の退任を一つの成果だと発言していた。(参考)
菅総理退任の責任は自民党にあるとする一方で、それを立憲民主党の成果だと主張する。党内で認識が共有されていないことは明らかだ。
更に、コロナ対策が見えないとも福山幹事長は言っているが、立憲民主党は「政権とったらこれをやる!」と言っているが、全くといっていいほど、立憲民主党の「ゼロコロナ」について具体的な方策は述べていない。
「追い込んだ罪は消えない」と福山幹事長は言っているが、昨春の国会で「時間があまったらコロナやります」と言った福山幹事長の発言も消えることはない。
結党以来、一貫して政権批判だけを行ってきた立憲民主党。その立憲民主党が初めて挑む総選挙。総選挙後は枝野代表福山幹事長体制を刷新して、建設的な議論ができる政党に生まれ変わることを期待したい。