森健良外務事務次官が日米韓共同会見を急遽キャンセル 韓国警察庁長官の竹島上陸が影響か 関係者「あたかも何もなかったように3人で並ぶわけにはいかない」
米ワシントンで日米韓3カ国の外務次官協議が17日行われ、中国による海洋進出や、台湾海峡の平和と安定の維持、北朝鮮のミサイル対応などを議論した。しかし、当初予定されていた共同記者会見が急きょ中止になった。背景には韓国の警察庁長官が16日、竹島に上陸したことが影響しているとみられている。
米ワシントンで現地時間17日に行われた日米韓3カ国の次官協議をめぐり、終了後に予定されていた共同記者会見が急きょ中止になった。
日本政府は、韓国の金昌龍警察庁長官が島根県・竹島(韓国名・独島)に上陸したことに反発し、「共同会見実施は不適当」(外務省筋)と判断した。ミサイル開発を続ける北朝鮮に3カ国の結束を示すはずが、日韓の溝の深さが改めて浮き彫りとなった。
「日韓間に今回の協議とは無関係の相違点があったため、会見形式を変更した」。米国務省の会見場に現れたシャーマン国務副長官は冒頭、共同記者会見が見送られた理由をこう説明し、そのまま1人で会見を続行した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f9d817173f7869b0f13471c2fe623ba9b24217f
メンツを潰されたのはホスト国である米国だと産経新聞は報じる。
しかし、「次官協議の議題とは無関係な、日韓間の懸案での意見の不一致」(シャーマン氏)で会見形式を変更せざるを得ず、シャーマン氏が単独で会見。韓国の金昌龍(キム・チャンリョン)警察庁長官が16日、同国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)に上陸したことなどが影響した可能性がある。シャーマン氏は次官協議を「建設的」だったと述べたものの、ホスト国としてはメンツをつぶされた格好だ。
https://www.sankei.com/article/20211118-B3OIXLSIFZLMNEBY2GM3I7XEOQ/
確かにそうだろう。上陸の時期が悪すぎた。日本からすれば看過できるはずもないことを、なぜ3カ国次官協議の前日に行ったのか。外務省関係者も「タイミングが最悪だ。韓国政府内で意思疎通ができていないのではないか」という。
当初、日本側は共同会見に出る方針だったが、竹島問題を踏まえ会見拒否を決めた。日本政府関係者は「あたかも何もなかったように3人で並ぶわけにはいかない」と指摘した。
3カ国協議の後、森健良外務事務次官と韓国の崔鍾建外務第1次官は個別に会談。森氏は金氏の竹島上陸について、「わが国の一貫した立場に鑑み受け入れられない」と抗議したが、崔氏は「独島に対する日本のいかなる主張も受け入れられない」と反論。元徴用工や慰安婦問題も取り上げられたが平行線をたどった。
金氏の竹島上陸が次官協議直前だっただけに、日本外務省幹部は「韓国の政治的意図を疑う」と批判。別の幹部も「タイミングが最悪だ。韓国政府内で意思疎通ができていないのではないか」と不快感を示した。
日米韓の外務次官協議は7月に東京で実施して以来。今回の協議では、北朝鮮への対応のみならず、東・南シナ海での中国の動向についても意見交換した。日米両国は韓国とともに、対中国で連携を強化したい考えだが、日韓関係改善の先行きは見えないままだ。「日韓関係はこれ以上悪くなりようがない状況だ」。日本政府関係者はこう言ってため息をついた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f9d817173f7869b0f13471c2fe623ba9b24217f
またも韓国に外交センスがないことが浮き彫りになった。韓国のこのような挑発は、事あるごとにミサイルを放つ北朝鮮のようだ。血は争えないと言ったところだろうか。
とはいえ、米国のメンツを潰した格好となってしまったが、日本政府のこの対応は正解だ。記事に「あたかも何もなかったように3人で並ぶわけにはいかない」とあるように、韓国と並んで会見してしまえば、また、韓国国内で何を言われるか分かったものではない。
「日韓関係改善の先行きは見えないままだ。「日韓関係はこれ以上悪くなりようがない状況だ」。日本政府関係者はこう言ってため息をついた」とあるが、今後日本が韓国に対し制裁を加えればもっと関係は悪化するのではないだろうか。それを求めている国民も多いのも事実だ。
日韓関係を改善するためには両国の歴史認識の隔たり、韓国の国際ルール無視などクリアしなければならない問題は山済みだ。