林外相 訪中し対面での外相会談を調整へ
林外務大臣はBS朝日の番組で中国を訪問して対面での外相会談を調整していく考えを示しました。
林外務大臣:「日中外相電話会談でも調整は受けましたので、(訪中の)調整はしていこうと」
林大臣は18日の中国・王毅外相との電話会談で訪中の打診を受けたと明らかにしました。
そのうえで、台湾海峡を巡り、対立を深める米中双方と対話を重ねていく考えを示しました。
また、人権問題への抗議から北京オリンピックに政府の要人を派遣しない「外交的ボイコット」について日本の対応を問われると、「現時点では何も決まっていない」と述べるにとどめました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b54100a768e31da044cd6649913878cb4fcc9a1
林外相の就任を巡って、「親中だ」との批判が飛び交った。
しかし、林外相は就任の際に、超党派国会議員でつくる日中友好議員連盟の会長を辞任すると表明した。「外相としての職務遂行に無用な誤解を避けるため」と理由を説明。
対中外交について、「主張すべきは毅然として主張し、責任ある行動を求める」と強調した。
産経新聞は次のように報じた。
林氏は会見冒頭で「普遍的価値を守り抜く覚悟、日本の平和と安定を守り抜く覚悟、人類に貢献し国際社会を主導する覚悟、この3つの覚悟を持って外交を展開していきたい」との方針を示した。
日米同盟の強化に努める考えを強調し「北朝鮮による核・ミサイル開発や中国の一方的な現状変更の試みをはじめ、地域の安全保障環境が厳しさを増す中で、日米同盟の重要性がよりいっそう高まっている」と指摘。「自由で開かれたインド太平洋」の実現や「法の支配」など基本的価値に基づく秩序構築に向け、米国や豪州、インド、東南アジア諸国連合(ASEAN)などとの連携を強化する考えを示した。
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/211111/mca2111111334009-n1.htm
王毅外相との電話会談でも、尖閣問題や人権問題を取り上げ、懸念を表明したと毎日新聞は報じた。
林芳正外相は18日、中国の王毅外相と約40分間電話で協議した。林氏は、中国公船の尖閣諸島(沖縄県)周辺海域での航行や南シナ・東シナ海における一方的な現状変更の試み、香港や新疆ウイグル自治区での人権抑圧に「深刻な懸念」を表明。台湾海峡の平和と安定の重要性も訴えた。
林外相は自身を「知中派」と述べ、中国をよく知ったうえで外交に取り組んでいくと語る。
自民党の林芳正元文部科学相は8日のBSフジ番組で、外相について「『知日派』という言葉があるように『知中派』であってもいい」と語った。同時に「『媚中(びちゅう)』ではいけない」と強調した。岸田文雄首相は10日に発足する第2次内閣で林氏を外相に起用する意向だ。
林氏は超党派の日中友好議員連盟会長を務める。党内などに「親中派」だとして、外相起用に否定的な声もある。これに関し「交渉をする上で相手をよく知っているのは知らないよりはいい」と述べた。
ウイグルの人権問題などについて「どう考えても深刻に懸念すべき問題だ」と話した。中国の人権に問題があると国際機関で認定された場合、他国と連携した制裁が検討対象として視野に入るとの認識を示した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA08BW70Y1A101C2000000/
訪中しての対面での外相会談が実現し、「親中派」「媚中」のレッテルをはがすことが出来るか、林外相の言動に注目したい。