新型コロナの新たな変異株「オミクロン株」欧州各国で感染拡大




アフリカで発見された新型コロナの新たな変異株をめぐり、政府は南アフリカなどの6カ国を対象に水際対策を強化すると発表したが、その後、3カ国を加え、9カ国にすると発表した。

しかし、自民党の高市早苗政調会長が「アフリカの数カ国に限定していては駄目だ」と懸念したように、早くも欧州で広がりを見せていた。しかも、WHOの報告からわずか4日でだ。

 南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染が、欧州で急拡大している。28日までに英国、ドイツ、イタリア、オランダなどで新たに感染者が確認された。米国は国内では27日時点で未確認だが、アフリカ南部への渡航中止を勧告するなどして警戒を強めている。ロイター通信によると、28日にはオーストラリアでもアフリカ南部から到着した2人のオミクロン株感染が確認された。

世界保健機関(WHO)は24日、南アから初めての感染例の報告を受けた。隣国ボツワナなどでも見つかり、欧州では26日に初めてベルギーで確認された。WHOは、デルタ株などに比べて再感染のリスクが高い可能性があると指摘。各国に監視態勢や解析の強化を求めている。

英政府は27日、国内でオミクロン株の感染を2件確認したと発表した。「オミクロン株は大変速いスピードで拡大している」。ジョンソン首相は記者会見で危機感をあらわにし、人口の約8割を占めるイングランドの店内や公共交通機関でマスク着用を義務づける新たな行動規制措置を発表した。また、すべての入国者に対して到着後2日以内のPCR検査や陰性が確認されるまでの自主隔離を義務づけるとも表明。オミクロン株の感染者と接触した人については10日間の自主隔離も必要とした。

ドイツでも27日、南部バイエルン州で初めて感染が2件確認された。2人は24日、南ア発の便で同州ミュンヘンに到着した乗客だったという。また、イタリアでも27日、モザンビークからの渡航者からオミクロン株が確認されたと報じられた。

さらに、2桁の感染者が一気に確認されたのがオランダだ。ロイター通信などは28日、南アから26日にオランダに到着した航空機の乗客計約600人のうち61人がコロナ陽性と分かり、うち13人のオミクロン株感染が確認されたと報じた。

また、デンマークでも2人の感染が伝えられた。

コロナ感染者が世界最多の米国では27日現在、オミクロン株の感染者は確認されていない。だが米国務省は27日、南ア、ジンバブエ、ボツワナなどアフリカ南部8カ国への米国人の渡航について、渡航警戒レベルを4段階のうち最も厳しい「渡航中止」(レベル4)に引き上げた。この8カ国から米国への外国人の入国については、原則として29日から禁止するとすでに発表している。

こうした中、ブリンケン米国務長官は27日、南アのパンドール国際関係・協力相と電話で対応を協議した。国務省によると、ブリンケン氏は南アの科学者らが迅速に新たな変異株の確認に成功したことや、南ア政府の情報共有に関する透明性について称賛した。南アが各国による渡航制限措置などについて「まるで懲罰のようだ」などと不満を示していることに対し、一定の配慮を示したとみられる。

2人は米国やアフリカ連合(AU)などが協力し、ワクチン接種を促進していくことが重要との認識で一致した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/86b93be281a8da2013f2c07c1250ff66f17c54f1

国立感染症研究所は28日夜、新型コロナウイルスの新しい変異株「オミクロン株」を「懸念される変異株」(VOC)に指定し、三つの段階のうち、最も警戒度が高いレベルに引き上げた。世界保健機関(WHO)も26日、既にVOCに指定している。

感染研は26日、2番目に高い「注目すべき変異株」(VOI)に指定していたが、欧州などの各国で感染例が相次いでいることを受け、監視をさらに強化することにした。日本政府は28日から、オミクロン株を巡る水際対策の対象をアフリカの計9カ国へ拡大している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f6e581c04c51cc04d1c2efb1a2a7c486acd927f6

岸田総理は「水際対策をしっかり行っていきたい」と述べていたが、9ヶ国対象の水際対策強化では収まりそうにない。

せっかくここまで落ち着いた日本が、再び新たな変異株の猛威にさらされないよう、政府には対策強化を図っていただきたい。







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