立憲民主党の新代表に泉健太氏 逢坂氏との決選投票に勝利
立憲民主党の新代表に泉健太氏が選出された。
一回目の投票で過半数を超える候補者が居なかったため、泉氏と逢坂氏で決戦投票を行った結果、泉氏が新代表となった。
立憲民主党の代表選は30日、東京都内で投開票が行われ、決選投票の末、泉健太政調会長(47)=衆院京都3区=が逢坂誠二元首相補佐官(62)を破り、新代表に選出された。
枝野幸男前代表の辞任に伴う今回の代表選には、泉氏と逢坂のほか小川淳也元総務政務官(50)、西村智奈美元厚生労働副大臣(54)の4氏が立候補。
国会議員や地方議員、党員・協力党員らによる1回目の投票(計572ポイント)は、泉氏が189ポイント、逢坂氏が148ポイント、小川氏が133ポイント、西村氏が102ポイントとなったが、1位の泉氏が過半数の287ポイントに届かなかったため上位2人による決選投票を実施した。
国会議員、公認予定者と各都道府県の代議員47人による決戦投票(計333ポイント)では泉氏が逢坂氏を上回った。
泉氏は立命館大卒。議員秘書を経て2003年に初当選。旧民主党政権で内閣府政務官を務めた。旧国民民主党の政調会長などを歴任し、旧立民と旧国民などが合流した昨年9月の立民代表選に立候補したが、枝野氏に敗れた。当選8回。
京都選出の議員が野党第1党の党首になるのは、旧民進党で2017年に代表を務めた国民民主党代表代行の前原誠司元外相(衆院京都2区)以来4年ぶり。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b070fcf32ef8e41f82c02b72c99a04d42874a77
代表戦には泉氏の他に、逢坂誠二元首相補佐官、小川淳也国会対策副委員長、西村智奈美元厚労副大臣の3人が立候補。1回目の投票で過半数を獲得した候補者がいなかったため、泉氏と逢坂氏の上位2人による決選投票が行われた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/91ba2ec1ef1aadfe914936691efc489b4853c0c1
泉氏はフジテレビ系『日曜報道 THE PRIME』に、他の候補者と出演の際、キャスターが「議席以外に、共産党との共闘で立憲が失ったものがあると思う人は挙手してほしい」と促したところ、小川氏と共に挙手した。
番組では、共産党との「閣外協力」の合意を掲げて先の衆院選に臨んだ立憲が議席を減らしたことを紹介。キャスターが「議席以外に、共産党との共闘で立憲が失ったものがあると思う人は挙手してほしい」と促したところ、泉健太氏と小川淳也氏の2人が迷わず手を挙げた。
小川氏は、「今回の『限定的な閣外協力』という言い方は非常に中身がよくわからない」と指摘。「国民の十分な理解につながらなかった」との見解を示した。
泉氏は、比例で議席を減らしたことに関し、「立憲の政策、実績をきちんと訴えなくてはいけなかったが、野党全体の訴えというふうにぼけてしまった」と悔やんだ。共産党の志位委員長が「限定的な閣外からの協力」について、「公党が公式に結んだ合意。国民への公約になる」として、来夏の参院選に向けて「誠実に順守していく立場で臨みたい」(25日の記者会見)との意向を示していることに関し、泉氏は「合意だった」、「公約だった」とあえて過去形の表現を用い、自身が代表に選出されれば「次の戦い方を考えていくことは必要だ」と強調した。
この発言からすると、泉新代表のもとでは新たな戦略で参院選に臨むことになりそうだ。