バッハ会長が2度目のビデオ電話で「安全を確認した」⇒国際団体が「無責任」と批判
中国のプロテニス選手失踪を巡り、女子テニス協会(WTA)は安否が確認されない限り中国での国際大会を行なわない方針を示したが、一方でバッハ会長はテレビ電話で安全が確認できたと事態の収束を図ろうとしている。
また、バッハ会長は彭帥と2度目のビデオ通話で「安全」を確認したと発表した。(参考)
こうしたIOCの対応に対して、国際団体が「無責任」と批判した。
スポーツ選手団体や人権団体からなる「スポーツと権利の連盟」は1日声明を発表し、中国最高指導部の元メンバーに性的関係を迫られたと暴露したテニス選手、彭帥(ほう・すい)さんへの国際オリンピック委員会(IOC)の対応を「無責任」と批判した。IOCに対し、選手と人権の保護に努めるよう求めた。
同連盟は2015年に結成され、スポーツに絡む人権問題での提言などを行っている。各国の選手会をまとめる世界選手協会や国際労働組合総連合(ITUC)、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)など9団体で構成する。
声明は、IOCが「危険にさらされているかもしれない五輪選手の声を無視し、国家統制下の中国メディアを支持した」と非難。彭さんへの対応は「人権への理解の浅さを示した」とし「中国の抑圧政策への協力」を直ちに停止するよう要求した。
https://www.sankei.com/article/20211202-PU4RAFFJRJMFTIIUXFSORG5E5M/
Twitter上でも「人権侵害に加担する行為」などといった批判の声が上がっている。
また、自民党の佐藤正久議員もTwitterで「2度目も中国とタッグを組む人権軽視のIOCと言われても反論できないズブズブ感」と批判した。
【ダメだこりゃ! IOCは、安全と健康に言及するも、時の権力による性的被害、人権には再び触れず→IOC、彭帥さんと再びビデオ通話「安全を確認」 沈静化へ対応】
2度目も中国とタッグを組む人権軽視のIOCと言われても反論できないズブズブ感 https://t.co/KA4ifaO241— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) December 2, 2021
経済学者の田中秀臣氏も「IOCがオリンピック開催のために、中国と人権弾圧の共謀をしているようにしか思えない」と投稿。
やればやるほど、IOCがオリンピック開催のために、中国と人権弾圧の共謀をしているようにしか思えない。 https://t.co/A5hw88otLC
— 田中秀臣 (@hidetomitanaka) December 2, 2021
自民党の和田政宗議員もTwitterで疑問を投げかけていた。
中国はなぜ彭帥選手をWTA(女子テニス協会)会長とテレビ会談させず、IOCのバッハ会長とさせたのか。
中国は五輪開催したいなら、人権弾圧を謝罪し根本的に改善せよ。
このままであれば、各国選手が五輪出場を自ら取りやめる、出場ボイコットが広がるだろう。
— 和田 政宗 (@wadamasamune) November 26, 2021
確かにその通りだが、個々にビデオ電話で安全を確認?させるよりも、記者会見を開き、公の場に登場して発言してもらうのが一番皆が納得できるのではないだろうか。