【伝家の宝刀は健在だった】立民、石原氏団体の雇用調整助成金めぐり総理の任命責任追及するも、立民議員の団体がコロナ助成金を受け取っていたことが発覚
立憲民主党の小川淳也政調会長は石原伸晃元幹事長が代表を務める政治団体が雇用調整助成金を受給したことについて「とても適切と思えない」「説明責任は総理にある」などと発言していた。
■立憲民主党・小川淳也政調会長(発言録)
(岸田政権で内閣官房参与に起用された自民党の石原伸晃元幹事長が代表を務める政治団体が昨年、雇用調整助成金を受給していたことについて)当時、与党内で相当影響力のある立場の方が、雇用調整助成金を自らの事務所で活用したというのはちょっと驚きだ。とても適切とは思えない。
(石原氏は)こういう制度を議論したり、実施したりする責任を負う国会、国会議員、ましてや与党の実力者。少なくともいささかも「悪用しているんではないか」と思われるような疑いすら生じさせてはならないはずで、きわめて不適切ではないか。
(週明けの)予算委員会でお聞きすることも含めて対応を考えたい。(内閣官房参与に起用した是非については)説明責任は総理の側にある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb2ffbec847bf91e57128332f6319f34edfec816
Twitterでも徹底追及の姿勢の投稿をしていた。
国会議員の事務所が雇用調整助成金を使っていたとは正直驚きました。しかもその後内閣官房参与に任命されています。真意をよくお聞きしなければなりません。https://t.co/VHv5Epc4C8
— 小川淳也|立憲民主党政調会長・衆議院議員(香川1区) 🚲 (@junyaog) December 9, 2021
確かに「適切だとは思えない」と思う国民も多いだろう。ここまでは小川氏のおっしゃる通りかもしれない。だが、立憲民主党は新体制になっても伝家の宝刀は健在だった。
なんと、立憲民主党の阿部知子議員と岡本章子議員がそれぞれ代表を務める支部が新型コロナウイルスによる臨時休校対策の助成金を受け取っていたのだ。
立憲民主党は14日夜、同党の阿部知子衆院議員(神奈川12区)と岡本章子衆院議員(比例東北ブロック)がそれぞれ代表を務める同党支部が2020年に新型コロナウイルスによる臨時休校対策の助成金をそれぞれ受け取っていたと発表した。
阿部氏の団体が約24万円、岡本氏の団体が約3万円を受給した。両氏とも返金する意向。同党の調査で判明し、西村智奈美幹事長は「政治団体の受給は国民の誤解を招きかねず、返金する」と述べた。新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金を受け取った議員はいなかったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fd5688091cdec4268989152530c9b9007c7c039
石原氏を巡っては、岸田総理に対して任命責任まで言及した小川氏。
当然のことと受け止めています。それでも任命責任は残ります。https://t.co/IkbElxnSZA
— 小川淳也|立憲民主党政調会長・衆議院議員(香川1区) 🚲 (@junyaog) December 10, 2021
立憲民主党・小川政調会長「辞任に至る経緯の中で、総理大臣自身の任命責任をどのようにお考えになっているか」
岸田総理「経緯を振り返りますときに、混乱ということについては否めないと思っております。この点については、私は申し訳ないと」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1b9edb6953244ceb9d7e891356617e51f38b566
だが、結局はブーメランが帰ってきてしまった。
また、立憲民主党は大岡敏孝環境副大臣に引責を求めていたが、西村智奈美幹事長は立民側の受給に対して「政治団体の受給は国民の誤解を招きかねず、返金する」と述べている。立民側が返金して終わりというのならこれ以上の追及は出来ないだろう。