松野官房長官、韓国のTPP参加申請推進に「韓国が加入条件を満たす用意ができているか、見極める必要がある」

韓国がTPPの加入申請を開始することを表明したことに対し、松野官房長官は「韓国が加入条件を満たす用意ができているか、見極める必要がある」との認識を示した。

これに対して「甘い」「見極める必要もない」といった声も聞こえてくるが、一応はこういうポーズも見せておかないといけないことは理解して欲しい。

韓国がTPP＝環太平洋パートナーシップ協定の加入の申請を目指す方針を表明したことについて、松野官房長官は閣議のあとの記者会見で、まずは韓国が加入条件を満たす用意ができているか、見極める必要があるという認識を示しました。

韓国政府は13日、日本を含む11か国が参加するTPPの加入の申請を目指す方針を表明しました。

これについて松野官房長官は、閣議のあとの記者会見で「現時点で韓国からの加入申請は行われていないと承知している。TPP11は市場アクセスの面でも、電子商取引や知的財産などのルールの面でも高いレベルの内容となっており、それを完全に満たす用意ができているか、まずはしっかりと見極める必要がある」と述べました。

そのうえで「わが国は、引き続き新規加入に関心を示す経済圏の動向を注視しつつ、戦略的な観点や、国民の理解も踏まえながら対応していく。なお、本件に関し、わが国は韓国との間でこれまで協議を実施したことはなく、また現時点で実施の予定もない」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211214/k10013387451000.html

松野官房長官は「電子商取引や知的財産などのルールの面でも高いレベルの内容となっており～」と述べているが、ここをピックアップしているということは内心は無理と判断しているのではないだろうか。

また、韓国の加入申請はまだ行われていないという認識を示していて、本件でこれまで韓国との協議はなく、現時点で予定もないということで、日本政府は韓国が勝手に推進しているという認識なのだろう。丁寧な無視というところだろう。