【まるで反抗期の子供のよう】中国、G7外相会合声明に「中国のイメージに泥を塗った」と強く反発
先進7カ国(G7)外相会合はASEAN加盟国を交え中国を念頭に議論を行なった。その中では中国による海洋進出、発展途上国への経済的支配、人権問題についても議論されたという。
英中部リバプールで開かれた先進7カ国(G7)外相会合は12日、2日間の討議を終え、閉幕した。外相会合に初めて招待した東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国との議論をまとめた議長声明で、軍事的圧力を強める中国を念頭に「自由で開かれたインド太平洋を維持することの共通の利益」を再確認した。中国による南シナ海での覇権的な海洋進出を踏まえ、海洋安全保障などの協力強化を奨励した。
11日に開幕した外相会合では、ASEAN加盟国を交えた初の拡大会合を開き、対中政策を含めた連携強化に向けて協議した。林芳正外相やブリンケン米国務長官らG7の外相らは対面で参加したが、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の感染拡大を受け、ASEAN側の外相の多くはオンライン形式での出席となった。
拡大会合の議長声明では、中国が軍事拠点化を進める南シナ海について「同地域で平和・安全・安定を損ない、緊張を高める可能性がある」と懸念を示した。G7メンバーとASEAN諸国が、海洋安全保障や、航行・上空飛行の自由の促進などの海洋協力を進めることを「歓迎する」と表明した。サイバー攻撃の脅威に対応する能力構築のため、協力する重要性も示した。
議長国・英国は12日、G7単体の議長声明も発表し、インフラ投資で途上国に多額の借金を負わせ影響力を強めている中国について「威圧的な経済政策に懸念を表明する」と明記。
「台湾海峡の平和と安定の重要性」などを示した6月のG7首脳会議の首脳声明について「関与と(支持する)立場を強く再確認した」と強調。香港や新疆(しんきょう)ウイグル自治区での人権状況などの課題についても「議論した」とした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a368d1d3f11d0031e0f6bb1b640b0ddb0b9a4e9
だが、こういった議論が行われ出された声明に、中国政府は「(中国の)イメージに泥を塗った」と反発した。
イギリスで行われたG7=主要7か国の外相会合で中国など権威主義的な体制に対抗する声明が出たことに、中国政府は「イメージに泥を塗った」などと強く反発しています。
中国外務省・汪文斌報道官
「私たちは、G7が中国の内政に干渉し、中国のイメージに泥を塗り、中国の利益を損ねることに断固反対する」中国外務省の汪文斌報道官は13日の記者会見でこう述べ、G7の議長声明が中国の人権問題や台湾海峡の問題などに触れたことに対し強く反発しました。
また、汪報道官は「道理もなく特定の企業を抑圧することを放棄するよう」要求。「イデオロギーで一線を画すやり方を正し、世界を分裂させるのではなく真の多国間主義を実行するよう求める」と主張しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72b52c2807d8b073fe2340e43666627d90502222
中国はどのようなイメージを持たれていると思っているのだろうか。いまさら落とすイメージもないと思うのだが。
ネット上でも「イメージに泥というなら、そう思われるようなことを改めなさいということ」
「世界の国々を敵にするような事ばかりして反発すれば内政干渉だと言っている。都合が悪くなると内政ばかり。イメージより実態のほうが更に悪いんじゃないか」
「自分たちがやっていることが中国の歴史に泥を塗っているとなぜ気がつかないのだろう?」などといった意見があったが、本当にその通りだ。
今回の声明は中国に対して「そういうのは良くないからやめなさいよ」と優しく注意してくれているのに。これでは注意されて激昂する反抗期の子供のようだ。
因みに、この外相会談に出席した林外相は「中国の新疆ウイグル自治区や香港の人権状況に深刻な懸念を表明したほか、同国が軍事的圧力を強める台湾海峡の平和と安定の重要性を訴えたと明らかにした」と報じられている。(参考)