北朝鮮の「極超音速ミサイル」 日本はどう備えるか 佐藤正久議員「迎撃よりは抑止という敵基地攻撃能力」
北朝鮮が「極超音速ミサイル」の発射実験を11日に実施し、金正恩委員長が視察したと朝鮮中央通信が報じた。
金委員長は「国の戦争抑止力を強化する歴史的偉業だ」と開発の責任者らを激励したということだ。
北朝鮮の朝鮮中央通信は12日、兵器開発機関の国防科学院が、音速の5倍以上の速さで飛ぶ「極超音速ミサイル」の発射実験を11日に実施し、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が視察したと報じた。切り離された弾頭部が上昇、旋回しながら1000キロメートル先の標的に命中し、実験は成功したと伝えた。
北朝鮮が「極超音速型」と主張するミサイルを発射したのは、2021年9月と今月5日に続き3回目。金正恩氏の視察は初めてで「国の戦争抑止力を強化する歴史的偉業だ」と開発の責任者らを激励した。
同通信は発射実験について「極超音速兵器システムの技術的特性を最終的に確証する目的」と伝えた。発射後に切り離された弾頭部は600キロメートル先で再上昇した後、目標方位に向かって240キロメートル旋回機動。「弾頭部の優れた機動能力がはっきりと確証された」と報じた。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM11BZZ0R10C22A1000000/
日本はどのように備えるのか?自民党の佐藤正久外交部会長が「極超音速ミサイル」と、ミサイル防衛構想を解説。
5日と11日、北朝鮮からミサイルが相次いで発射されました。5日に発射されたミサイルは北朝鮮国営メディアが「極超音速」(マッハ5以上、秒速1700メートル以上の速さ)のものと報じていますが、低い軌道で滑空することからレーダーで検知することが難しく、一部の対空防衛を無効化する可能性があると指摘されています。果たして各国や日本の備えは?日米2プラス2や日米地位協定の動向を含めて参議院議員で自由民主党外交部会長の佐藤正久氏に聞きました。
佐藤議員は「やったらやられるという、迎撃よりは抑止という敵基地攻撃能力を持たないと」と述べている。その通りだと思う。これは中国に対しても言えることだ。
金委員長も「国の戦争抑止力を強化する」と、表向きは抑止力のためにミサイル開発をしていると表明しているので、日本も敵基地攻撃能力保有について、他国の顔色をうかがう必要はない。
因みに、マスコミなどが米国が岸田政権への不信感のため日米首脳会談がセットされないと報じているが、動画内で佐藤議員は「バイデン大統領は議会対応を含めて国内対応で手いっぱい」と説明しているのでご覧いただきたい。