安倍元総理、佐渡金山の世界文化遺産登録推薦を巡り「論戦を避ける形で登録を申請しないのは間違っている」
佐渡金山の世界文化遺産登録推薦を巡り、安倍晋三元総理が「論戦を避ける形で登録を申請しないのは間違っている」と述べた。韓国による反発については「ファクトベースで反論していくことが大切だ」と韓国との論戦もやむなしとの認識を示した。
安倍元首相は20日、自らの派閥の会合で、「佐渡島の金山」の世界文化遺産への推薦について政府が「論戦を避ける形で登録を申請しないのは間違っている」と指摘した。
安倍元首相は「今度の件(佐渡島の金山の推薦)についてはもちろん最終的には岸田首相をはじめ政府が決定をすることであるが、ただ論戦を避ける形で登録を申請しないのは間違っている」と述べた。
その上で、朝鮮半島出身者が強制労働させられたと反発する韓国を念頭に、「ファクトベースで反論していくことが大切だ」と強調した。「佐渡島の金山」をめぐっては、2021年12月に文化審議会がユネスコの世界文化遺産に推薦する候補に選んだが、韓国が反発を強めていて、政府は推薦の期限の2月1日までに「登録実現の目処立っていることが重要」だとして、今年度の推薦を見送る方向で調整している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b7992d891ba103b8a0f43f1de1dfcd073b30323
安倍政権、菅政権と、対韓外交に強気な姿勢をとってきただけに、以前の対韓外交に戻るのではないかと懸念している有権者もいると思うが、木原誠二官房副長官は、「佐渡金山の登録を実現することが何よりも重要」と、考えを述べた。
木原誠二官房副長官は20日の記者会見で、文化審議会が世界文化遺産の国内推薦候補に選んだ「佐渡島の金山」(新潟)をめぐり、政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦を見送る方向で調整しているとの一部報道に関し、「政府は登録を実現することが何よりも重要だと考えている。そのために何が効果的かということを政府全体で検討している」と述べるにとどめた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2de1b7ceb7cae21c41145bb3038f2453d9052d0
木原氏は「そのために何が効果的かということを政府全体で検討している」とも述べている。希望的観測だが、政府はおそらく軍艦島と同じ轍を踏まないよう、韓国の反発を跳ね返せる証拠を固めてから申請するつもりなのだと思う。今回見送るのであればそうであってほしい。
意外なことに、立憲民主党からも「推薦決定が望ましい」との声が上がっていた。
立憲民主党の小川淳也政調会長は20日、文化審議会が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産の推薦候補に選んだ「佐渡島の金山」について、「わが国の歴史的な文化遺産なので、きちんと価値を認め、国際社会に認知してもらえるように推薦を決定するのが望ましい」と述べた。国会内で記者団に語った。
小川氏は、韓国が「韓国人の強制労働の被害現場だ」として推薦見送りを主張していることを念頭に「歴史問題はきちんと向き合うべき課題だ」と前置きしたうえで、「それとは区別」するよう主張した。城井崇政調会長代行は「江戸時代における金山としての文化的な価値に着目した話なので、他国からの指摘は時代がずれている」と強調した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca8d83f71c35332ab6a566a215e63e5a96a9f54f
今回の件は、外務省が明らかに韓国との衝突を嫌っていることが原因と考える。小川氏が「歴史問題はきちんと向き合うべき課題だ」と述べているように、外務省は韓国に歴史問題についてしっかりと反論すべきだ。