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バッハ会長が中国のコロナ対策を絶賛「成功を目の当たりにしている」




いよいよ4日に北京五輪が開催される。報道も徐々に北京五輪に焦点を当ててきた。それとともにIOCのバッハ会長のリップサービスもエスカレートしているように感じる。

バッハ会長は中国のコロナ対策を絶賛していた。

 4日に開幕する北京冬季五輪に合わせて訪中している国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は中国国営新華社通信の取材に応じ、中国側の新型コロナウイルス対策について「成功を目の当たりにしている」と語るなど、中国の運営を称賛した。同通信が1日に伝えた。

新華社によると、バッハ氏は1月31日、約1時間にわたって取材に応じた。「(新型コロナの変異株)オミクロン株が世界に広がるなか、五輪が予定通りに開催されることは中国の決意、高い効率性、活力を示している」と中国の姿勢や能力を評価。五輪関係者と外部との接触を遮断する「バブル」の運用についても、「中国の庶民や五輪関係者は非常に安全だと感じている」と語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8d445d8c583d676a45e4087de4463e726a831544

ただ、北京五輪中の新型コロナの感染状況についてはマスコミの関心も高く、日経新聞は30日に実施された新型コロナの検査では37人が陽性と報じた。(参考

中央日報は3日間で107人が感染判定を受け、23日から30日までに範囲を広げると、累積感染者数は176人に達すると報じた。(参考

大会中に感染者がある程度は出ることは想定済みだ。東京大会の成功例を参考にしているだけだ。それよりもバッハ会長の中国ヨイショが目に余る。

25日に行われた習近平主席とバッハ会長の会談でも、習主席が「(北京五輪が)国際社会の支持も得ている」と述べるとそれに追従する発言をして習主席のご機嫌どりをしていた。

習氏は会談で、今回の五輪には90カ国・地域から3000人近くが参加すると指摘。「中国人民だけでなく国際社会の支持も得ている」と主張した。バッハ氏も「国際社会がスポーツの政治化に反対していることを十分に示した」と応じた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/91c38f935e4d2f58394b25ed1159fd4000c85515

もちろん、オリンピックの政治利用は駄目だが、沸き起こっている人権問題に対してまるで関心を示さないバッハ会長の姿勢こそが問題だ。上記の発言も「中国様が正しい」と言っているように受け取れる。

ただ、バッハ会長が一方的に中国を持ち上げているのではなく、習主席も、普段はコロナ禍の状況で海外要人と会談することはあまりないのだが、バッハ会長とは直接会談するという配慮も見せた。デイリーは「蜜月ぶりを示す会談」と報じた。

AFP通信などによると、コロナ禍において、習氏が外国要人と直接会談するのはまれで、北京五輪を前にIOCと中国の蜜月ぶりを示す会談となった。IOCが公開した会談の写真では数メートル離れて対面で座った2人がマスクなしで話す場面も映し出されていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/835d27766082d15068e12b835fac1de3f3630522

東京五輪の際はどこか傲慢に見えたバッハ会長だが、中国では人が変わったかのように見える。東京大会の成功で自信をつけたのか、本当に中国にへりくだっているのかは定かではないが。

ただ、IOCと中国の蜜月ぶりの裏にはチャイナマネーがあることは確実だろう。当然、中国がここでも影響力を増せばIOCに好き放題要求してくるのは目に見えている。

現在進行形で人権侵害を起こしている国家が、これ以上国際社会で好き放題やる姿を見るのはもうたくさんだ。







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