共産党が立憲民主党に苛立ち 共産幹部「のんびりしている」「普通のカップルだったら別れているよ」
産経新聞が「共産党が立憲民主党へのいらだちを強めている」と報じた。
立憲民主党は、夏の参院選をめぐり、共闘したい日本共産党とそれを認めない連合の板挟み状態になっている。
早々に参院選の準備をしたい共産党幹部は立憲民主党に対して「のんびりしている」としたうえで「普通のカップルだったら別れているよ」と漏らしたそうだ。
共産党が立憲民主党へのいらだちを強めている。夏の参院選が迫る中、野党共闘に関する政党間協議の早期開催を呼びかけているものの、前向きな回答が得られていないためだ。両党が共闘して臨んだ先の衆院選をめぐり立民や連合は厳しい総括をしており、共産が立民をつなぎ留められるかが注目される。
「話し合いを速やかにやろうと提起している。だいぶ日がたっているが、どういう返事をするのかを注視しているところだ」。共産の志位和夫委員長は3日の記者会見でこう述べ、交渉のボールは立民側にあるとの認識を示した。
共産が協議を呼びかけた1月24日以降も、立民の泉健太代表は協力関係を「白紙にする」との構えを崩しておらず、話し合いも2月末の党大会までは応じられないとの立場だ。立民は改選1人区では共産などとの候補者一本化を模索しているが、幹部は「共産との協力をどうするかは都道府県の選挙事情によって異なる。立民の公認候補もそろっていない段階で具体的な交渉はできない」と語る。
ただ、共産は先の衆院選で苦戦した理由の一つに挙げた「準備不足」に再び陥ることを懸念している。小池晃書記局長は2日の会見で早期の決断を要求。「選挙で勝利するにはもう準備を整えておかなければいけない時期だ。いつまでも引き延ばすということでは選挙の態勢を作り上げることにも重大な支障をきたす」と述べた。
また、志位氏は3日の会見で「国政選挙だから中央レベルでの合意が大事で、それが地方での協力を進めていく前提になる」と強調。32の1人区の対応については「全てに立てる権利を共産は持っている。必要だと考えるところは立てる」と立民を牽制(けんせい)した。
とはいえ、立民は先の衆院選での共産との連携に関して「想定した結果は伴わず、合算通りの成果は得られなかった」などと総括。立民が支援を受ける連合の参院選基本方針素案でも、共産と共闘する候補を支援しない姿勢を打ち出しており、慎重に対応する可能性がある。
共産幹部は立民の態度について「のんびりしている。(交渉期限を区切ることも)あり得る」と不快感を示した上で、こうも漏らした。
「普通のカップルだったら別れているよ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2719e0429f066c16667842875740cc6e784bbe32
泉代表が協力関係を「白紙にする」と述べたことに対して、共産党の小池晃書記局長は「一方的に白紙にするという議論は成り立たない」と、意地でも協力関係を維持させたい構えだ。
■共産党・小池晃書記局長(発言録)
(立憲民主党の泉健太代表が1月31日のBS番組で共産党との関係をめぐり「これまでの連携は白紙にする」と発言したことについて)これは見過ごすことができない発言だ。この間、(昨年の)総選挙に向けては立憲の当時の執行部と真摯(しんし)な話し合いを重ねて、共通政策、政権の協力、そうした合意をもとに選挙の協力を行ってきた。これは公党間の正式な合意で、それをもとに選挙を戦ったので、国民に対する公約だ。
この間、政党間協議を呼びかけているが、まだ行われていない。政党間の協議をした上で何らかの結論が出たならともかく、政党間の協議もしないで、一方的に白紙にするという議論は成り立たない。一刻も早く政党間の協議を始めていただきたい。(国会内の記者会見で)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e3aa3be28076d2d7089ceaf59c163db4fdb8984
これに関しては小池氏のいうことにも一理ある。公党間の正式な合意が執行部が変わったからと言って一方的に白紙にすると言われても納得できるはずがない。
かといって、ズルズル関係を維持すれば連合にもそっぽを向かれることになりかねない。まさに板挟み状態だ。
共産党をとるか連合をとるかの選択を本当にしなくてはいけなくなるかもしれない。また、2月末の党大会後に話し合いとあるが、党大会で意見がまとまるかも疑問だ。
このような状態で代表になった泉氏にはほんの少しだけ同情するが、自身がなりたくて立候補したのだからどのような決断をするか見てみたい。