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開会式の台湾紹介、会場では「中華台北」国営放送は「中国台北」と使い分け 一方でNHKの「台湾です」に台湾の人々喜ぶ




北京五輪の開会式を一時は不参加としていた台湾が、IOCの要請で参加することになった。表向きは選手の体調管理を理由にしていたが、「中国台北」と紹介されるのではないかという懸念もあった。

しかし、開会式で台湾選手団が入場すると「中華台北」と紹介された。中国が配慮したのかそれともIOCが中国運営にそう要請したのかは不明だが。

会場アナウンスでは「中華台北」と紹介されたのだが、中国国営放送の生放送では「中国台北」と紹介されたようだ。

4日夜に中国・北京の国家体育場(通称・鳥の巣)で行われた北京冬季五輪の開会式で、一時は欠席を表明していた台湾選手団が入場行進した。先月下旬、中国の新型コロナウイルス対策への対応などを理由に開会式、閉会式に出席しないと発表していたが、後に国際オリンピック委員会(IOC)から要請があったとして参加する方針を示していた。

「中華台北(チャイニーズタイペイ)」

会場アナウンスでこう呼ばれると、台湾選手団は日本の次となる全体の11番目で入場。旗手を務めたスピードスケート女子の黄郁婷(こう・いくてい)とアルペンスキー男子の何秉睿(か・へいえい)らが、台湾の中華オリンピック委員会の旗を掲げながら行進した。

中略

一方、中国国営中央テレビの生中継ではアナウンサーが「中国台北」と呼称した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/581e66623ceab4c8ab078b8da57b9c24ad577997

国外向けには一応従来通りの「中華台北」と紹介したが、国内向けには台湾は中国の一部という意味合いで「中国台北」と紹介した。

では、我が国のNHKはどうだったのか?東京五輪開会式の会場アナウンスでは「チャイニーズ・タイペイ」だったが、生中継をしたNHKのアナウンサーが「台湾です!」といったことが話題になった。

今回もNHKは「台湾です」と紹介し、台湾人を喜ばせたと台湾紙が報じた。

一方、式典で中国の一部とのニュアンスが強い「中国台北」と呼ばれるのではと懸念されていたが、会場アナウンスは2008年北京夏季五輪と同様「中華台北」だった。また、中国国営中央テレビが中継で「中国台北」と呼称したのに対し、NHKは昨夏の東京五輪に続き「台湾」と紹介し多くの台湾人を喜ばせた。

https://news.livedoor.com/article/detail/21626247/

NHKが「台湾」と紹介したことを喜ぶのなら、正式に台湾と呼称してもらうように要請すればいいのにと感じたが、実は2018年に住民投票をした結果、五輪への参加を禁じられる恐れがあるとして変更案は否決されていた。

台湾ではチャイニーズタイペイの名称は不評だが、それでも2018年に実施された、五輪での名称を台湾に変更するか否かを争点とした住民投票では、五輪への参加を禁じられる恐れがあるとして変更案は否決されている。

https://www.cnn.co.jp/showbiz/35174455.html

本当は「台湾」として参加したいが、参加できないくらいなら「中華台北」を甘んじて受け入れるということだろう。

なぜ「中華台北」なのか?

 ―なぜチャイニーズ・タイペイに?
台湾が保有していた国連安保理常任理事国の地位は71年に中国に取って代わられた。国際オリンピック委員会(IOC)理事会は79年、チャイニーズ・タイペイの呼称を使うほか、「国歌」や「国旗」の不使用を条件に、台湾の参加を認める決議を採択。会合場所にちなみ「名古屋決議」と呼ばれる。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021080500847&g=int

台湾の選手たちは1956年~72年、中華民国の名称の下で五輪に出場していた。

北京の中国政府はこの間、台湾は中華人民共和国に正当に帰属しており、中国という名称の国は世界に一つしかないと主張。五輪への出場をボイコットしていた。

だが76年に開催されたモントリオール五輪の際、当時のカナダ首相ピエール・トルドー氏は台湾に対し、中国を代表する唯一の政府は北京政府であるとカナダが認識していることを鑑み、中華民国として出場することを認めないと通達。これを受けて台湾は同五輪をボイコットした。

79年に行われた北京政府と国際オリンピック委員会(IOC)による複数回の交渉を経て、同政府は台湾の選手団がチャイニーズタイペイとして出場する限り、五輪へのボイコットを取りやめることに同意。この協定は名古屋決議と呼ばれるようになった。

チャイニーズタイペイという名称は意図的にあいまいさを含んでおり、北京政府にとっては台湾が中国に帰属することを含意し、一方の台湾にとっては台湾が中国文化圏である事実に焦点を当てた名称と解釈できるようになっている。

https://www.cnn.co.jp/showbiz/35174455.html

「中華台北」などという国もしくは地区は存在しない。中華民国という正式名称がNGなのなら「台湾」と呼称してもらうように要請すればいいと思うのだが。西側諸国もバックアップしてくれるのではないだろうか。







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