北京五輪開会式、ウイグル族選手の聖火最終ランナー起用に米メディア「中国は挑発的な選択をした」「不快になる瞬間だった」 ネット上でも「小馬鹿にしている」「ブラックジョークだ」
北京五輪が開幕し、4日夜に開会式が行われた。その中で聖火リレーの最終ランナーをウイグル族の女性選手が務めたことが話題となっている。
北京オリンピックは4日夜、開会式が行われ、習近平国家主席が開幕を宣言して17日間の日程が始まりました。
アメリカなどが、新疆ウイグル自治区などでの人権問題を理由に政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を行う中、式では、聖火リレーの最終ランナーをウイグル族の女性選手らが務める場面もありました。中略
アメリカなどが、新疆ウイグル自治区などでの人権問題を理由に政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を行う中、中国としては、民族の融和を演出するとともに、人権に配慮していることをアピールするねらいもあったとみられます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220205/k10013467881000.html
NHKは「人権に配慮していることをアピールするねらい」と報じているが米メディアは「中国は挑発的な選択をした」と伝えたそうだ。また、「選手と競技に焦点を当てたショーの後に不快になる瞬間だった」とコメントしたということだ。
アメリカなどが外交的ボイコットをする中で行われた北京オリンピックの開会式について、アメリカメディアは批判的に伝えています。
「ニューヨークタイムズ」は、開会式にロシアのプーチン大統領らが出席したことに触れ、「中国は『外交的ボイコットは失敗に終わった』と主張することに成功した」と報じています。
また、アメリカなどが外交的ボイコットの理由に新疆ウイグル自治区での人権侵害を挙げる中、聖火の最終ランナーの1人がウイグル族の選手だったことについて、「中国は挑発的な選択をした」と伝えました。
全米に開会式を中継したNBCの記者も「選手と競技に焦点を当てたショーの後に不快になる瞬間だった」とコメントしています。
東スポは失踪騒動で話題となった女子テニスの彭帥選手が起用される可能性もあったとしたうえで、ウイグル族選手が起用されたことに「明らかに国際社会を意識した人選で、中国政府の強引なやり方が浮き彫りになった」と報じた。
彭は中国の元副首相に性的関係を強要されたと告発後、行方不明になったことから大問題に発展。中国と近い国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長とのビデオ通話に登場したり、中国政府寄りのメディアで「私は自由よ」とアピールしたが、今も世界中から「自由を奪われているのでは」との懸念を持たれている。
この疑惑を払拭するため「中国政府はあえて彭を開会式で目立たせることで、彼女が大丈夫だと主張できると考えるのでは」(国際スポーツに詳しい関係者)と、彭が聖火ランナーや点火者を務める可能性がささやかれていたのだ。
しかし、最終走者に起用された一人は、彭と同様に人権問題で国際社会から厳しい視線を向けられている新疆ウイグル自治区出身でウイグル族のスキー女子選手、ジニゲル・イラムジャンだった。明らかに国際社会を意識した人選で、中国政府の強引なやり方が浮き彫りになった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/87259f043e947aba877c8a91dab99c8f3b199157
この起用に対してはネット上でも「小馬鹿にしている」「ブラックジョークだ」「中共のプロパガンダ」などといった批判的な投稿があふれていた。
とはいえ、選手たちには存分に練習の成果を発揮していただきたい。選手たちへはエールを送りたいと思う。