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【高梨沙羅選手の失格巡り、国際連盟に文書提出へ】抗議しても結果が覆らないから意見書(または提案)提出? そうじゃないでしょう!




高梨沙羅選手が失格となったノルディックスキー・ジャンプ混合団体の検査をめぐり、日本チームが国際スキー連盟(FIS)に意見書という形で文書を提出する考えを示したという報道があった。

記事によると、抗議しても結果が結果が覆らないということから意見書または提案などの形を検討しているようだ。

「そうじゃないだろう」という気持ちでいっぱいだ。

 北京オリンピック日本代表選手団の斉藤智治スキー監督は10日、ノルディックスキー・ジャンプ混合団体で高梨沙羅(クラレ)がスーツ規定違反で失格したことを巡り、検査のあり方についての文書を国際スキー連盟(FIS)に提出する考えを明らかにした。河北省張家口の国家ジャンプセンターで取材に応じた。

結果は覆らないとして、抗議ではなく意見書または提案などの形を検討しており、北京五輪終了後に全日本スキー連盟として提出する考え。

斉藤監督によると、高梨は「(計測の)やり方がいつもと違うので測り直してほしいと伝えたが、認められなかった」と日本チームのスタッフに伝えたという。普段はスパッツをはいたまま太もも回りを測定するが、スパッツなしで計測したといい、腰回りの測定も普段は両腕を「ハの字」のように体から約30センチ離すが、バンザイの状態にして計測したという。

FIS側は「いつもと同じ」と説明したというが、斉藤監督は「私は沙羅の言葉を信じる」と述べた。

日本の女子チームは9日に北京を離れ、高梨は欧州で練習拠点としているスロベニアに向かった。高梨は選手村を出発する際、バスの窓から日本チームのスタッフに手を振っていたという。斉藤監督は「連盟としても(高梨の)ケアをするのが大事」との認識を示した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e4b8d3098d7a8417b0577755c583a0d102075b26

今回の検査がおかしいと訴える抗議こそがチームが選手を守る唯一の方法だ。

高梨選手は「私の失格のせいで皆んなの人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です。謝ってもメダルは返ってくることはなく責任が取れるとも思っておりませんが今後の私の競技に関しては考える必要があります。」と、自分を責め続けている。選手にこんなことを言わせては駄目だ。他国のようになぜ即座に抗議するなり、マスコミに遺憾を表明するなどの行為を取らなかったのだろうか。

記事には高梨選手が「いつもと違う」と訴えたが、FIS側は「いつもと同じ」と説明したという。そのうえで斉藤監督は「私は沙羅の言葉を信じる」と述べているが、信じているなら抗議すべきだろう。「いつもと違う」と訴えているのは高梨選手だけでなく、失格となった選手たちが同じようなことを述べている。

しかも、失格を下した判定員が責任の擦り付け合いをしているのだ。

 北京五輪のスキージャンプ混合団体で日本の高梨沙羅(25=クラレ)らがスーツ規定違反で失格になった問題で、〝黒幕説〟が浮上している渦中のフィンランド人審判ミカ・ユッカラ氏が「私は関係ない。全部(女性審判の)ボンチフスカがやった」と無関係だと主張した。

中略

一部報道では殺害予告の脅迫まで受けているというユッカラ氏。本当に〝シロ〟なのか、それとも苦し紛れの責任転嫁なのか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4051419d94e94f6d4eed68b1a79579c72288538a

記事にあるボンチフスカ氏はインタビューで「日本人は文句のひとつも言わない」述べていて、日本が問題視しないから「これ以上なんら問題にはならないだろうと思います」とコメントしている。

 そのうえで、日本代表チームが示した真摯なリアクションに対して「日本人は文句のひとつも言わない。間違いを認め、ちゃんと謝罪をしてくれます。これ以上なんら問題にはならないだろうと思います」とコメント。一方でドイツなど他の3か国に関しては、「日本とは状況が違います。彼らは結果を引き出すために、なにが起こったのかを徹底的に問い詰めます。それはとても感情的なものなのです」と説明した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e9d4e60d4115a2c56ab6eed3c82c2dbea44170ec

感情的で大いに結構。おかしいものや疑問について抗議し問い詰めることがこれまでの選手の努力に報いる行為であり、選手のメンタルを守ることに繋がるのだと思う。何もしない、ましてや判定を鵜吞みにして謝罪するという行為こそ選手を見殺しにして追い込んでいることがわからないのか。

例えば、プロ野球の監督が抗議するのを「結果が覆らないのに」と思う人も多いと思うが、結果が変わらなくとも、チームの士気、審判の目を選手から監督やコーチに向ける、今後の判定を厳格にさせる、などの効果がある。結果が覆らなくとも、選手を守るためのほかにも今後このようなことを繰り返させないための行為にもなるのだ。

なので、今回たとえ結果が覆らなくても声を上げるべきだ。今からでも抗議の方針に変更していただきたい。







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