台湾が福島など5県産に対する輸入禁止措置を撤廃
台湾が福島など5県産に対する輸入禁止措置を一部の食産品を除いて撤廃したと農林水産省が発表した。
福島第一原発の事故以来11年ぶりだ。
農林水産省は21日、台湾が福島など5県産の食品に対する輸入禁止措置を一部の産品を除いて解除したと発表した。
事実上の禁輸解除で、2011年の東京電力福島第1原発事故後に禁止されて以来、約11年ぶり。同省は引き続き、規制の完全撤廃を求めて交渉を進める。
台湾は今月8日、輸入規制を緩和する方針を発表。意見聴取などの手続きを経て、21日に正式決定した。規制解除は福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県産の食品が対象で、産地証明書などの添付を条件に輸入を認める。一方、キノコ類と野生鳥獣肉、コシアブラは引き続き輸出できない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/75ed4f3c8e97bf5b770e3e894e0e7ba3d0bee287
これで「輸入停止措置」をとっているのは韓国、中国、香港、マカオだけだ。しかも、韓国と中国は台湾同様にTPP加盟を目指している国だ。夕刊フジは「同様に加盟申請している中国と韓国は不合理で非科学的な禁輸措置を継続しており、現状では明らかに「TPP失格」だ」と報じた。
台湾当局が2011年の東京電力福島第1原発事故以降、輸入を禁止してきた福島など日本の5県産食品について、近く解除する方針を表明した。日本にとっては農林水産物や食品の輸出拡大に弾みが付き、台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)加盟にも追い風となる。同様に加盟申請している中国と韓国は不合理で非科学的な禁輸措置を継続しており、現状では明らかに「TPP失格」だ。
中略
元通産官僚で評論家の八幡和郎氏は「日本からの輸入を解禁しない限り、TPPに加盟できないため、台湾は不安要素を消してきたといえる。長期的には中国もTPP加入させ、ルールを守らせるという狙いがあるのかもしれないが、人権問題などがあるため、加入は台湾より後になるだろう。韓国についてはまず、台湾と同様にスタートラインに立てるかが課題になる」と指摘した。
https://www.zakzak.co.jp/article/20220210-3LQWA5S6ZRKUHHIHQGMJ7KWR2I/
まぁ、韓国と中国は日本に文句を言うことを生きがいにしている国だからこの際ほっといて、台湾の撤廃については、ネット上では「やっとか」「よかった」「これでTPP参加に弾みがつく」といった意見の一方で「今頃か」「親日国なのに長すぎる」といった意見もあった。しかし、こればかりは仕方ないだろう。われわれ日本も米国でBSE(牛海綿状脳症)が発生した際には米国産牛肉の輸入禁止措置をとった。その後、制限をつけ緩和措置を行う経緯をたどり、完全撤廃には16年かかった。相手は同盟国なのにだ。
当時は我々日本人の消費者も米国産牛肉に不信感を持っていた。それと同じではないだろうか。
今回も、台湾内で反対勢力はまだいるかもしれないが、台湾政府が国民の理解を取り付けて撤廃までこぎつけてくれたのだ。もちろん日本の生産者や、安全性を訴えてきた人々の努力のたまものだが。
これで日本も台湾のTPP参加をわだかまりもなく応援できる。