プーチン大統領が「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を承認 ウクライナ市民「あってはならない。ここは彼らの国ではない」
ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部の親露地域を独立国家と承認した。「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の2つだ。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統は21日、ウクライナ東部の独立派の反政府勢力が掌握する2つの地域を独立国家と承認した。
プーチン氏が独立を承認したのは、「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」。ロシアは今後、同地域に進軍する可能性がある。
北大西洋条約機構(NATO)や西側諸国は、ロシアの動きは国際法違反だなどと非難している。
BBCニュース – プーチン氏、ウクライナ2地域の独立を承認 軍派遣を命令 https://t.co/IZlZLN7smG pic.twitter.com/inAmrDhXA3
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ロシア プーチン大統領
「ウクライナがNATOに加盟する危険にロシアが直面すれば、脅威は大幅に増大する。NATO設立の条約第5条は、加盟国が攻撃された場合、その国のために戦うことをすべての加盟国に求めているからだ。クリミアやセバストポリの市民の意思を認めず、ウクライナは自国の領土だと主張している。われわれにとって現実の脅威があるようだ」プーチン氏はルガンスクとドネツクを併合し、正式にロシア領に加えることはないと述べた。
ロシアがウクライナ東部の境界線での衝突を侵攻の口実に利用することを、西側とウクライナ政府は恐れている。ロシアは21日、同国南西部の国境をウクライナ側から突破した破壊工作員5人を、ロシア軍が殺害したと発表した。ウクライナは「フェイクニュース」だと反論している。
西側諸国の高官3人は、ロシア軍が大規模な侵攻を行う態勢を整えたと述べた。匿名の高官らは、プーチン氏が侵攻を命令したかどうかはわからないという。だがウクライナ東部の親ロ派地域で、偽の挑発行為が増加しているとして懸念を示した。
米政府は、ロシア軍と親ロ派の反政府勢力合わせて最大19万人がこの地域に展開していると明らかにした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2c6936d03b606a25a0433fca1b0766f2ef2894f
ウクライナ東部ルガンスク州とドネツク州の一部地域は2014年以降、ロシアの支援を受ける分離主義勢力が支配。 pic.twitter.com/bLuFJHk18q
— ロイター (@ReutersJapan) February 22, 2022
ウクライナ市民の声
「ドネツクとクリミアがウクライナに戻ることはないでしょう…」
ロシア、ウクライナ親ロ派地域の独立承認 ウクライナ市民の声 pic.twitter.com/GjchedvNHf
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「こんなことあってはならない。ここは私たちの国で彼らの国ではない」
動画:「あってはならない」ロシアの独立承認に対するウクライナ市民の反応 pic.twitter.com/QkFCHKORuG
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岸田総理は「ウクライナの主権、そして領土の一体性、これを侵害するものであり、認めることはできない。強く非難をいたします」と非難を表明。
岸田首相は、ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部の親ロシア派武装勢力を独立国家として承認したことを非難した。
岸田首相「ウクライナの主権、そして領土の一体性、これを侵害するものであり、認めることはできない。強く非難をいたします」
岸田首相は、「ロシアの行為は国際法違反」などと指摘し、「G7(先進7カ国)はじめ、国際社会と連携して制裁を含む強い対応について調整する」と強調した。
ロイターによると、西側は、ロシアがこの地域に軍を派遣する口実に利用する可能性があるとみて警戒している。
ロシアはドンバス地域をウクライナの一部とは見なさないと初めて表明。これは分離独立地域に公然と軍隊を派遣し、ウクライナから独立派を保護するために同盟国として介入するという主張に道を開く可能性がある。
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-donbass-recognition-idJPKBN2KR041
ウクライナ有事が本当に起きてしまうのか。