立憲民主党・泉代表、予算案賛成した国民民主党を「与党に対抗するのか、同化してしまうのか」⇒以前から「是々非々で対峙」「政策提案型」と言ってますよ
立憲民主党の泉健太代表が、2022年の政府予算案に国民民主党が賛成したことについて「与党に対抗するのか、同化してしまうのか、姿勢を注視していく必要がある」と述べた。それによって夏の参院選で連携するか否かを判断するそうだ。
立憲民主党の泉健太代表が23日、神戸市内で神戸新聞社のインタビューに応じた。2022年度予算案に国民民主党が賛成したことに関して、同党の今後の動きを注視した上で夏の参院選での連携について判断する考えを示した。
参院選について泉氏は「現有議席を確保し、上積みを図っていくことが一つの勝利」とし、改選1人区では野党間で候補者調整を目指す考えを改めて示した。
一方、22年度予算案に賛成した国民に対し「与党に対抗するのか、同化してしまうのか、姿勢を注視していく必要がある」とけん制。参院選での連携について「事態の展開(次第)で大きく変動する可能性があるため、現時点で確定的に言えることはない」と述べた。「われわれ(立民)が与党に対抗する姿勢は全く揺るぎない」とも話した。
また昨年11月に代表に就任してからの党運営を振り返り、18歳以下への10万円給付のクーポン配布を見直しに追い込むなど「政策立案型政党」の実績を強調。「ファクト(事実)に基づいた国会論戦は実を結んできている」と述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2080b0a0411fc241acbcdfd5494ffd3dd3d18c17
以前も述べたが、国民民主党は衆院選後に「是々非々で対峙」「政策提案型」と方針を示している。
玉木雄一郎代表は賛成した理由を以下のように説明。
トリガー条項の凍結解除によるガソリン値下げを勝ち取るため、国民民主党は予算案に賛成しました。あくまで政策本位。対決より解決。国民生活を守るための判断です。ブログ、ご覧ください。
『トリガー条項凍結解除でガソリン値下げを実現するため予算案に賛成』https://t.co/2dFScSUTpG
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) February 21, 2022
玉木代表は自身のブログにも理由を綴っている。
本日衆院予算委員会にて採決された令和4年度政府予算案について、熟慮を重ねた結果、国民民主党として賛成しました。
理由は、先の衆院選で追加公約に掲げた「トリガー条項の凍結解除」によるガソリン値下げが実現する見通しとなったと判断したためです。
国民民主党は結党以来「対決より解決」を掲げ、先日の定期党大会で決定した活動方針においても「政策本意で協力できる政党とは与野党を問わず連携」するとしました。
オイルショック以来の歴史的な原油価格の高騰に、与野党を超えて「解決策」を見出していくことが政治の責任です。引き続き、「トリガー条項の凍結解除」の実現に向け、地方自治体の財政やマーケットへの影響などへの対策についても具体的な提案をしていきます。
「与党に対抗するのか、同化してしまうのか」などと、選択肢が二つしかないようなことを言っているから「野党は反対ばかり」などと言われるのだ。
枝野幸男前代表も反対ばかりではないと言っていたではないか。
国民の皆さんがこうした報道から「野党は反対ばかり」と誤解するのはやむを得ないのですが、分かっているはずの報道機関や政治評論家、そして与党の議員までが言うのは不当です。率直に言って、「野党は反対ばかり」という趣旨の発言をしている報道関係者や評論家、国会議員は、嘘つきです。
— 枝野幸男 #立憲民主党 #埼玉5区 衆議院議員 (@edanoyukio0531) August 17, 2018
立憲民主党も納得できる法案には賛成してきたはずだ。国民民主党の玉木代表も「「トリガー条項の凍結解除」によるガソリン値下げが実現する見通しとなったと判断した」としっかり理由を述べている。納得できたから賛成したということだ。
それとも、立憲民主党は他の野党が反対したのに足並みを揃えなかったことが不満とでも言いたいのだろうか?少し傲慢ではないか。
予算案の投票の際に、本会議壇上で叫んだれいわ新選組の山本太郎代表は「国民民主党は、そういった判断をしたんだなという程度の感想しかない」と述べた。投票の際の行為は褒められたものではないが、これが当たり前の意見だろう。
たとえ、国民民主党が自民党と連立与党を視野に入れていたとしても、連合などの支援者がモノ言うのは理解できるが、立憲民主党には関係のない話だ。そこに口をはさむのは内政干渉ではいか。