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ウクライナに大規模サイバー攻撃 識者「クリミア半島でも行われた」「ロシアからのサイバー攻撃は日本にとっても対岸の火事ではない」




ウクライナに大規模なDDoS攻撃(サイバー攻撃の一種)が行われたようで、ウクライナはロシアが背後にいるとみている。

DDoS攻撃とは耳慣れない人もいると思うが、NTTによると「DDoS攻撃を受けると、サーバーやネットワーク機器などに対して大きな負荷がかかるため、ウェブサイトへのアクセスができなくなったり、ネットワークの遅延が起こったりします。その結果、対象とされた企業や組織では、金銭面だけでなく信用面でも大きなダメージを被ることになります」また「DoS攻撃とは、1台のコンピューターから攻撃をしてくるサイバー攻撃です。それに対してDDoS攻撃は、複数のコンピューターから一斉にサイバー攻撃をしてくるという違いがあります。そのため、DDoS攻撃は、DoS攻撃よりもさらに膨大なデータが送られてくるようになり、攻撃対象に対して、より過剰な負荷がかかるのです。」だそうだ。(参考

ウクライナで23日、政府、外務省、国家保安機関のウェブサイトがアクセス不能になった。ウクライナ政府は現地時間午後4時(日本時間午後11時)ごろに大規模なDDoS攻撃が開始されたとしている。

フョードロフ・デジタル転換相は「午後4時ごろにウクライナに対する大規模なDDoS攻撃が開始された」とし、ウクライナ議会のウェブサイトも攻撃を受けていると明らかにした。

同相は複数の銀行も影響を受けているとしているが、具体的な銀行名は明らかにしていない。ウクライナ中央銀行からコメントは得られていない。

ウクライナ当局者は今週に入り、政府機関、金融機関、防衛部門などを対象とした大規模なサイバー攻撃が計画されているとする警告がオンライン上で確認されたと明らかにしていた。

15日にはウクライナ国防省などに対するサイバー攻撃が発生。ウクライナはロシアが背後にいると非難している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ae44016beb593ed66c36506c2943cf91c99f6cff

経済評論家の門倉貴史氏は「ロシアからのサイバー攻撃は日本にとっても対岸の火事ではなく、いつ何時サイバー攻撃を受けるかもわからない」と警告。

2014年にロシアがクリミアを併合したときと同様の事象が発生している。クリミア併合の際には、ロシア軍はウクライナの衛星通信・レーダーを遮断したり、重要インフラにサイバー攻撃を仕掛けるなどして社会をかく乱し、その直後に軍事攻撃を仕掛けた。ITが社会に深く浸透している現在、サイバー攻撃が経済に及ぼすダメージは甚大で、米国の戦略問題研究所によると、サイバー攻撃による経済損失額は年間6080億ドルに上る。ロシアからのサイバー攻撃は日本にとっても対岸の火事ではなく、いつ何時サイバー攻撃を受けるかもわからない。ロシアのサイバー攻撃の規模やパターンを詳細に分析し、セキュリティ対策を講じることは喫緊の課題になっている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ae44016beb593ed66c36506c2943cf91c99f6cff/comments

自民党の佐藤正久外交部長は、軍事侵攻の兆候との見方もできると、外交部会で議論することを述べた。

中山泰秀前衆議院議員は2014年のクリミア半島でも同様の攻撃が行われていたとツイート。

竹田恒泰氏は「ついに始まった。大規模サイバー攻撃はロシアの「国技」」

ドンパチするだけがするだけが戦争ではない。有事の前にはこういった情報遮断、情報かく乱などを目的としたサイバー攻撃を行われることを日本も肝に銘じなくてはいけない。尖閣有事には前兆として中国からサイバー攻撃を受けるかもしれない。

特に日本は中国、北朝鮮、韓国、ロシアと、気の抜けない国に囲まれているので、門倉氏が述べるように対岸の火事と思わないことだ。

とはいえ、佐藤氏が言うように、軍事侵攻の兆候となってしまうのだろうか。本当に始まってしまうのだろうか。

また、ネット上では「ウクライナが核を手放さなければ」と、ウクライナが核を保有したままの状態ならばロシアも手を出さなかったのではないかという意見が多く上がっていた。たらればの話だが、一理あると思う。あらためて安全保障には軍事力と外交力がセットで伴っていないといけないことがわかる。







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