習近平主席とプーチン大統領が電話会談 プーチン氏の説明に習氏が理解示す
中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が電話会談を行った。
会談ではプーチン大統領はウクライナ側とハイレベルの協議を行いたいと表明したと中国外務省が発表。
プーチン大統領はウクライナ侵攻に至った経緯をに説明すると、理解を示し、話し合いによる問題解決を支持する考えを示した。
ロシアはウクライナとも友好関係にある中国を仲介役に立て停戦に持ってく算段だろうか。
中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は25日、電話で会談した。
プーチン氏は、ロシアが侵攻したウクライナとハイレベル協議を行いたいと述べ、習氏は協議を通じた問題解決を「支持する」と強調した。米欧日が「対ロ包囲網」構築を進める中、中ロ両国の連携を誇示して対抗した形だ。中国外務省が発表した。
プーチン氏は、米国と北大西洋条約機構(NATO)について、ロシアの「合理的な安全保障上の懸念」を長期間無視して何度も約束に背き、絶えず軍備を東に拡大して「ロシアの戦略的レッドライン(譲れない一線)に挑戦した」と非難。習氏は「各国の合理的な安全保障上の懸念を重視、尊重する必要がある」と理解を示した。
その上で習氏は「協議を通じ、バランスが取れた有効かつ持続可能な欧州安全保障メカニズムを形成する必要がある」と指摘。一方で「中国は各国の主権や領土保全を尊重する基本的立場で一貫している」と語り、中国の友好国であるウクライナの立場にも配慮する態度を示した。
中ロ両首脳は4日、冬季五輪の開会式前に北京で会談。共同声明でNATO拡大に反対を表明するなど、対米共闘姿勢をアピールしていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef9590409f6eb04332ae65ea06cc9be6159c7646
もし、中国が仲介役となれば、ロシアが停戦交渉に無茶苦茶な条件を出してくることも考えられる。
もしかしたら、会談では「ウクライナが片付けば次は台湾だな」なんてほくそ笑んで話していたかもしれない。
一方で、徹底抗戦の構えを見せているウクライナのゼレンスキー大統領は、プーチン大統領に交渉を呼びかけた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は25日に発表したビデオ声明で、ロシアのプーチン大統領に対して「(戦闘行為による)犠牲者の拡大を止めるため、交渉のテーブルに座ってほしい」とロシア語で呼びかけ、停戦交渉に応じるよう求めた。
ゼレンスキー氏はまた、欧米に対してロシアの侵攻に対応するため、資金や武器の一層の支援、ロシアへの制裁の強化を求めた。
ロシアのラブロフ外相は25日の会見で、「ロシアはウクライナと対話する用意があるが、ウクライナ軍が武装を解除した後でなければならない」と述べ、交戦中は対話の余地はないとの考えを示している。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR25D6B0V20C22A2000000/
交渉が行われるとしたら、ベラルーシの首都ミンスクかポーランドの首都ワルシャワか。
一方、水面下では和平に向けた交渉の動きも出ている。ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ロシアに交渉を呼びかけ、ウクライナの中立化についても「話すことを恐れていない」と表明。これに対し、ペスコフ露大統領報道官は同日、「プーチン氏は(隣国ベラルーシの首都)ミンスクに交渉のための代表団を送る用意がある」と応じた。
しかし、ペスコフ氏は中立化の条件としてウクライナの「非武装化と脱ナチズム化」を要求。ラブロフ外相も「ウクライナ軍が抵抗をやめ、武器を置くなら、いつでも交渉の用意はある」とウクライナに事実上の降伏を求めた。ペスコフ氏によると、ウクライナ側からはミンスクではなく、ポーランドの首都ワルシャワで交渉する案が提示されたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b05346e3894d9659d13f3230f4b3aef369ef16bd
ロシア政府の行いは許せないという気持ちに変わりはなく、中国が仲介役になるのかどうかが気になるところだが、まずは交渉により双方武器を収めることを願う。これ以上戦闘で犠牲者が増えないことを切に願う。
各報道ではウクライナから国外逃亡する難民が400万人とも500万人とも伝えられている。また、ウクライナではシェルターに多くの人が逃れていると聞く。こういった人々が家に帰り、平穏な暮らしを取り戻せるよう、国連はじめ各国には動いてもらいたい。