ロシアを「SWIFT」から締め出す制裁へ バイデン政権、数日以内に実施を発表
バイデン政権は、ウクライナに進行しているロシアに対してSWIFTから締め出す措置を実行すると発表した。
アメリカのバイデン政権は、アメリカとヨーロッパ各国などがSWIFTと呼ばれる国際的な決済ネットワークから特定のロシアの銀行を締め出す措置を実行すると発表しました。今後数日以内に実施するとしています。
ロシアの軍事侵攻に対し各国が協調して、最も厳しい措置の1つとされる経済制裁に踏み切ることになりました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220227/k10013503441000.html
現代ビジネスは「ロシアのSWIFT停止こそが、今回のロシアの軍事圧力によるウクライナ危機を解決することができる最も効果的な手段であると考える」と述べている。
世界の金融機関などを繋いでいる決済ネットワークにSWIFT(スイフト)がある。このSWIFTの経由の制裁、つまりロシアのSWIFT停止こそが、今回のロシアの軍事圧力によるウクライナ危機を解決することができる最も効果的な手段であると考える。
https://news.yahoo.co.jp/articles/37c001aa78142d6193062bb8c4c0d7354953673b?page=1
SWIFT(スイフト)とは。
SWIFT(スイフト)は、「国際銀行間金融通信協会」とも呼ばれ、世界各国の金融機関などに高度に安全化された金融メッセージサービスを提供する、金融業界の標準化団体をいいます。
現在、グローバルな共同組合形式の団体であり、金融メッセージサービスの提供の他に、市場慣行の形成、標準化、業界共通の関心や懸念に関する議論のために、グローバル、地域、国のレベルで金融業界のまとめ役もしています。
https://www.ifinance.ne.jp/glossary/finance/fin009.html
SWIFT(国際銀行間通信協会)はベルギーに本部を置く非営利組織で、国際金融の送金を手がけています。世界の1万1000以上の金融機関が利用し、決済額は1日あたり5兆ドル(日本円で約575兆円)にのぼります。
SWIFTを利用できなくなると、その国の企業は貿易の決済が困難になるため、アメリカはこれまでたびたび経済制裁にSWIFTからの除外を盛り込んできました。
2012年に欧米がイランに対して実施した経済制裁ではイランがSWIFTから除外され、石油の輸出による収入が大幅に落ち込んだとされています。
ロシアに対して同様の制裁が実施された場合、ロシアの主要な輸出品である石油やガスなどの貿易で決済が難しくなり、ロシア経済は大打撃を受けるとみられます。
ただ、ドイツをはじめとするヨーロッパ各国は天然ガスの供給の3割以上をロシアに頼っていて、ロシアが制裁の報復として天然ガスの供給を絞る可能性もあり、ヨーロッパの国々も大きな影響が出るおそれがあります。
このため欧米はロシアに対する経済制裁にSWIFTからの除外を含めるかどうか、慎重に検討してきたものとみられます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220227/k10013503441000.html
これは英断だ。確実にロシアは大ダメージをこうむることになると思うが、ただ、プーチン大統領のこれまでを見ていると、火に油を注ぐことにならないかが心配だ。