立憲民主党・泉代表、党大会で「本予算への反対が、政権を目指す野党のまっとうな姿勢だ」 国民民主党を念頭に発言か
立憲民主党の泉健太代表が党大会で「本予算への反対が、政権を目指す野党のまっとうな姿勢だ」と述べた。毎日新聞は「政府の2022年度予算案に賛成した国民民主党を念頭に置いた発言とみられる」と報じたが、明らかに国民民主党を意識しての発言だ。
立憲民主党の泉健太代表は27日、東京都内で開いた党大会のあいさつで「本予算への反対が、政権を目指す野党のまっとうな姿勢だ」と述べた。政府の2022年度予算案に賛成した国民民主党を念頭に置いた発言とみられる。
泉氏は「権力の暴走を防ぐ立憲主義を掲げ、自民党が長年放置し、悪化させてきた社会課題の解決に向け、政策の優先順位を根本的に変えようとしている」と述べた。
これに先立ち、国民の玉木雄一郎代表の祝辞が読み上げられた。玉木氏は祝辞で、昨年の衆院選で両党が個別に連合と結んだ雇用のセーフティーネットの実現など5項目の政策協定に触れ、「5項目の政策の重要性は今も変わりない。その実現へ両党で切磋琢磨(せっさたくま)しよう」と呼びかけた。
来賓で招かれた連合の芳野友子会長は「参院選で幅広い有権者から共感を得られる社会像を明確にし、与党に挑んでほしい」と激励した。参院選に関する支援には言及せず、「連合も政策・制度の実現に向け引き続き連携を図る」と述べるにとどめた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/453c7a54606ab45c6505dbbfb7a7453d31c975c0
野党第一党が政権交代を目指して取り組むのはまっとうな姿だが、「本予算への反対が、政権を目指す野党のまっとうな姿勢だ」と、反対を前提としているから支持が得られないことにいい加減気が付かないといけない。「反対ばかり」と言われるのはそういうところだ。
立憲民主党としては、通常の法案では賛否を考慮しているが予算案は別だと言いたいだろうが、一般の有権者から見れば法案も予算案も同じなのだ。
泉氏の発言では、野党は予算案に関しては何が何でも反対しなければいけないと言っているようなものだ。もうそれは古い。かつては野党として与党の出す予算案に対して反対を前提としていても受け入れられたが、昨今では反対するにしても、何に対してどういう理由で反対するのかを示さなければ有権者の理解を得るのは難しいだろう。国民民主党や日本維新の会が「是々非々」で与党と対峙して支持を伸ばしているのをみればよくわかると思う。
今回の泉氏の発言を受けて、ネット上では「党首が代わっても立憲民主党は変わらない」「いつまで経っても「反対の為の反対」って言われるんだよね」「少しだけ期待した時期はありましたが、まぁこの程度ということでしょう」などというコメントが上がっている。