沖縄県石垣市長選、現職の中山義隆氏が4選果たす




27日投開票された沖縄県石垣市長選は、現職の中山義隆氏が、玉城デニー知事やオール沖縄が支える無所属新人の元市議砥板芳行氏を破り当選を果たした。中山氏は4選となる。

 任期満了に伴う沖縄県石垣市長選が27日投開票され、岸田政権が支援する無所属現職の中山義隆氏(54)=自民、公明推薦=が、無所属新人の元市議砥板芳行氏(52)を破り4選を果たした。投票率は70.54%。政府が進める陸上自衛隊配備計画を巡る対応が争点の一つとなっていた。

玉城デニー知事を支える勢力「オール沖縄」は砥板氏を支援したが及ばなかった。

政府は南西諸島防衛のため22年度、市内に陸自駐屯地を開設、地対空・地対艦ミサイル部隊などを配備する方針。中山氏は配備を容認する立場で、砥板氏は配備の賛否を問う住民投票条例案を、市議会に提出する意向を示していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/cb30c34401760368b8145bed3ce26b6735be64d2

防衛省は尖閣諸島を抱える同市の石垣島に対空・対艦ミサイル部隊など570人規模の部隊を配備する。砥板氏が計画の賛否を問う住民投票の実施を訴えたのに対し、中山氏は「国の安全保障に関わることでなじまない」と実施反対の立場を取った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/045d0f1262a09ec50d3f0fc2585e060dd5736504

辺野古のある名護市に続き、自公推薦が勝利となった。ますます追い詰められたのが玉城知事だ。玉城知事の影響力が明らかに低下しているのも要因だろう。楽勝ムードで知事選を迎えるわけにはいかないだろう。

中山氏は市内に陸自駐屯地を開設し、地対空・地対艦ミサイル部隊などの配備を容認。一方の砥板氏は住民投票の実施を訴えていた。砥板氏を支援した玉城知事も、2020年10月、岸信夫防衛相と面会を行い、地域の理解を得るため「折々に工事を止めて、住民の皆さんに丁寧に説明をして頂きたい」と述べ、説明のため工事を一時停止するよう求めた。(参考)石垣市民も尖閣諸島が間近にあるだけに、軍備の必要さがよくわかっているようだ。

それにしても投票率70.54%は立派な数字だ。前回投票率が73.55%で、前回よりも少し落としているが、7割を超える市民が関心をもって投票している。令和3年10月に行われた第49回衆議院議員総選挙では、55.93%、令和元年7月に行われた第25回参議院議員通常選挙では48.80%となっていて、それと比べれば投票率の高さがよくわかる。それだけ石垣市民が政治に関心を持っているということだ。

夏の参議院選挙ではせめて衆院選以上の投票率であってほしい。







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