フランス政府が「インド太平洋戦略」を改定!!我国はパートナー国に大格上げ!!
ロシアが侵攻を開始したウクライナ情勢。欧州で中心的な役割を果たしていたのがフランスだ。そのフランスが「インド太平洋戦略」を改定した。
インド太平洋地域では、我国は安倍元総理以来一貫して「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて外交を行っている。
フランスも当然インド太平洋地域の重要性を認識している。そのフランスのインド太平洋戦略で、我国の占める地位が大格上げされたのである!!
友好関係を築き続けてきた日仏両国。今後の更なる深化に期待だ。
岸田総理との電話会談でも明かされた日仏関係の深化
フランスのマクロン大統領は、東京五輪の時に来日を果たし、当時の菅総理と首脳会談を開催した。この際、菅総理はマクロン大統領に対して「EUによる日本産食品への輸入規制撤廃」に向けて協力を要請していた。(参考)
そして岸田総理が誕生した後、岸田総理とマクロン大統領は11月に電話による首脳会談を開催している。
冒頭、岸田総理大臣から、「特別なパートナー」であるフランスとの関係を一層強固にするとともに、インド太平洋における極めて重要なパートナーとして「自由で開かれたインド太平洋」に向け連携を強化していきたいと述べました。これに対し、マクロン大統領から、岸田総理大臣の就任に祝意を表するとともに、日仏関係強化のため岸田総理大臣と協力していきたい旨述べました。
両首脳は、本年5月のフランス練習艦隊「ジャンヌ・ダルク」の日本寄港など、両国の安全保障・防衛協力が近年飛躍的に深化していることを歓迎し、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。また、岸田総理大臣は、EUのインド太平洋戦略策定におけるフランスの主導的役割を高く評価し、明年前半のEU議長国であるフランスとの連携を通じ、日EU間の協力も一層深化させたい旨述べました。
(略)
(フランス練習艦隊「ジャンヌ・ダルク」 出典 フランス大使館公式TWITTER)引用元 日仏首脳電話会談
日仏関係の深化を両国首脳は確認している。そして更なる連携の強化で一致していたのだ。この両国首脳の言葉を裏付けるような出来事があった。それが、フランス外務省が改定した「インド太平洋戦略」の内容だ。
フランスが我国をパートナー国に!
フランス外務省が改定した「インド太平洋戦略」では驚くべきことがあった。それがフランスの外交における我国の位置づけだ。
米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」創設に伴う潜水艦開発計画の破棄を巡る問題で、フランス外務省は22日に改定した「インド太平洋戦略」で、オーストラリアをインド太平洋戦略上の「パートナー国」から、その他の2国間パートナー国に格下げした。関係悪化が原因。
オーストラリアに代わり、日本をインドに次ぐ戦略上のパートナー国として明記した。
(フランス外務省庁舎 出典Wikipedia)
AUKUSの影響によって我国の戦略上の重要性が増したとの指摘だ。だが、見方を変れば我国はフランスとAUKUSの橋渡しをすることも可能だ。
外交に長けた岸田総理のこと、このフランスのインド太平洋戦略の改定を受けて、対フランス外交を強めていくはずだ。
インド太平洋地域での外交は安倍元総理以来、我国が力を入れてきたところだ。フランスが我国を格上げしたのを契機に我国の「自由で開かれたインド太平洋」の推進に、岸田総理には一層力を入れてもらいたい。