永世中立国スイスもロシア制裁へ「ロシアの前例のない侵攻がこれまでのスイスの制裁に対する立場を変える決め手になった」
ロシアのウクライナ侵略に対し、永世中立国のスイスが「ロシアの前例のない侵攻がこれまでのスイスの制裁に対する立場を変える決め手になった。国際法の尊重はスイスが支持する価値だ」と声明を発表。EUに同調して対ロシア制裁に踏み切った。
スイス政府は2月28日、ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領とラブロフ外相らの資産凍結など、欧州連合(EU)が科した制裁の適用を決めたと発表した。人道、外交目的を除きロシアからの航空機に対して領空を閉鎖する。
スイスは永世中立国だが、声明で「ロシアの前例のない侵攻がこれまでのスイスの制裁に対する立場を変える決め手になった。国際法の尊重はスイスが支持する価値だ」とし、ウクライナへの連帯を強調した。
ウクライナからの避難民が増えているポーランドに約25トンの救援物資を送ることも表明した。
https://www.sankei.com/article/20220301-34I24FTUKZOMXI52C4Z4PRI6AM/
スイス国立銀行によると、スイス国内のロシア関連資産は1兆円以上だという。
スイス国立銀行(中央銀行)のデータによると、国内のロシア関連資産は2020年に104億スイスフラン(112億4000万ドル)に上った。
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-swiss-idJPKBN2KW16H
ナザレンコ・アンドリー氏はスイスの決定に「凄いことが起きています」としたうえで、「ありがとうございます」と投稿。
永久中立国のスイスでさえロシアに対して経済制裁を課すことを決定したそうです!凄いことが起きています。全世界は自由民主主義を守るために、国際法を無視した残虐な侵略を止めるために団結しています。ありがとうございます。 https://t.co/AMfV6XuA3g
— ナザレンコ・アンドリー🇺🇦🤝🇯🇵 (@nippon_ukuraina) February 28, 2022
政策研究大学院大学の岩間陽子教授は「スイスと言えば、世界中の怪しいお金が集まるところと思われていたのに」と投稿。
これはすごい、中立国スイスがプーチンの資産凍結へ。スイスと言えば、世界中の怪しいお金が集まるところと思われていたのに。Neutral Swiss poised to freeze Russian assets – president https://t.co/LYkNGRi1oX
— Yoko Iwama 岩間陽子 (@2000grips) February 28, 2022
他にも「永世中立国だったスイスまでも参加させてしまったロシアの戦争犯罪」などといった意見がネット上で上がっていた。
決して「中立国=関与せず」ではないということだ。
先進国が経済制裁を行い、スポーツ界もロシア制裁に動いた。そして、永世中立国も動いた。時間がたつにつれ西側の結束は強くなっていく。侵略行為がどれほどの罪でどれだけの制裁を受けるか中国はよく見ておくべきだ。