中国がロシアに軍事的・経済的援助を行う意向 米国がNATOや同盟国に伝える 自民・松川議員「極めて危険な状況」自民・細野議員「東アジアの安全保障環境も大きく左右される」
米国は、中国がウクライナ侵攻を続けるロシアに対して軍事的・経済的援助を行う意思を示したと、NATOおよび同盟国に伝えた。
ロシアが中国へ支援を要請した背景には、経済制裁の影響と長期の侵攻で物資が枯渇しかけていることが予想される。
中国がロシア側の要請に応じて、ウクライナでの紛争支援に向けロシアに軍事的・経済的援助を行う意思を示したと米国が北大西洋条約機構(NATO)およびアジア諸国の同盟国に伝えたことが米高官の話で分かった。
情報当局によって外交公電で直接伝えられたメッセージによると、中国側はこれらの計画を認めないことが予想されるという。また、詳細は直接的なブリーフィングで共有する見込みとした。
自民党の松川るい議員は中国がもしロシアを支援したならば「極めて危険な状況」と訴える。
中国が兵器供与をすれば、ロシアの侵略から、もう一段別の世界に入っていく可能性大。自由民主主義陣営対中ロ。極めて危険な状況。:中国、ロシアに兵器供与の意向 米が同盟諸国に通知=米高官(ロイター)#Yahooニュースhttps://t.co/vtz0ZVnnp1
— 松川るい =自民党= (@Matsukawa_Rui) March 15, 2022
自民党の細野豪志議員は、中国の出方次第で「東アジアの安全保障環境も大きく左右される」と危機感を語る。
中国は岐路に立っている。その方向によって東アジアの安全保障環境も大きく左右される。 https://t.co/ps9qBdlraT
— 細野豪志 (@hosono_54) March 14, 2022
政治評論家の加藤清隆氏は「ついに中国はルビコン川を渡った」と投稿。
中国がロシアに兵器供与の意向。米が同盟諸国に通知。ついに中国はルビコン川を渡った。これで中国はロシアのウクライナ侵略の共犯。堂々と制裁の対象になる。日本を含む欧米は中国に徹底した制裁を科す必要がある。また中国が台湾侵攻を決意した可能性もある。日本は早急にその事態に備えるべきだ。
— 加藤清隆(文化人放送局MC) (@jda1BekUDve1ccx) March 14, 2022
米国も、中国がロシアを支援したならば制裁の対象になると警告していた。
サリバン氏は13日、米CNNテレビの番組に出演し、「中国には、制裁の大規模な抜け道となったりロシアを支援したりすれば必ず悪い結果を招くと直接伝えている」と述べ、中国への警戒をあらわにした。「どの国であっても、ロシアのライフラインとなろうとすることは許さない」とも強調した。
米紙ニューヨーク・タイムズによれば、バイデン政権内では、中国がロシアを手助けした場合に科す措置を示すことも検討しているという。
中国がロシア支援に回るのならば、米国の警告を無視してロシアと共に歩むと明確に示したことになる。
そうなれば松川議員が指摘するように、自由民主主義陣営対中ロという構図が鮮明になり、非常に危険な状況に発展する恐れがある。細野議員が訴えるように東アジアの安全保障環境が左右され、混乱に陥ることも考えられる。
中国がロシアの味方に付くことはある程度予想できたことだが、いざこのようなことが報じられると、危険な状況に発展していくかもと思ってしまい心配でならない。
とはいえ、もし中国がロシアに支援をしたならば見過ごすわけにはいかない。日本政府も中国に対して何かしらの制裁をするべきだ。