岸田総理が「北方領土は『不法占拠』されている」と明言 麻生政権以来
岸田総理が「北方領土は『不法占拠』」と明言した。麻生政権以来だ。
自民党の小鑓隆史議員に北方領土に対する認識を問われると岸田総理は「ロシアによる北方領土の占拠は法的根拠のないもので、不法占拠されているという立場であり、引き続き変わりはない。この状況に鑑みたならば交渉の展望を申し上げる状況にはない」と述べた。
自民党の小鑓隆史氏はロシアとの平和条約交渉に関連し「これまでと同様に進めることはもう困難な状況だ。北方領土はロシアによって不法占拠されているとも考えられるのではないか」と問いました。
岸田総理大臣は「ロシアによる北方領土の占拠は法的根拠のないもので、不法占拠されているという立場であり、引き続き変わりはない。この状況に鑑みたならば交渉の展望を申し上げる状況にはない」と述べました。
また「北方領土問題を解決して、平和条約を締結するという目標を立て努力してきたが、残念ながら達成されておらず、結果につながっていない」と述べました。
自民党内からも『不法占拠』と明言すべきと指摘を受けていた。
岸田文雄首相は17日午前の参院予算委員会で、北方領土について「ロシアにより不法占拠されているという立場だ」と明言した。政府はロシアによるウクライナ侵攻を受け「法的根拠のない占拠」、「法的根拠を何ら有していないという意味で不法」などと表現していたが、自民党から「4文字で『不法占拠』と明言すべきだ」(佐藤正久外交部会長)との意見が出ていた。
北方領土の表現をめぐり、政府は日露平和条約交渉を前進させる狙いから「日本固有の領土」や「不法占拠」といった表現を控えてきた。露軍によるウクライナ侵攻後は、首相が「固有の領土」との表現を復活させた。
「法的根拠を何ら有していないという意味で不法」との表現について、佐藤氏は「少し踏み込んだが回りくどい」と指摘。平成21年の麻生太郎政権までは「不法占拠」と明言していたとして、ロシアへの厳しい姿勢を明確にするためにも表現を戻すべきだと主張していた。
【岸田総理、予算委員会で北方領土は「不法占拠」と4文字で明言。外交部会の強い要望を受けて政府がやっと動いた。2009年以来の明言】
法的根拠のない占拠とか、その意味で不法だとか曖昧な表現でしたが、「不法占拠」に13年ぶりに回帰。プーチン政権とは平和条約交渉はできない姿勢明確化— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) March 17, 2022
ロシアとの北方領土交渉は白紙に戻ったのと同じなので、配慮する必要は全くない。
林外相も「ロシアによる北方領土の占拠は法的根拠のない占拠という認識だ」と述べていた。
林芳正外相は8日の記者会見で「ロシアによる北方領土の占拠は法的根拠のない占拠という認識だ。法的根拠を何ら有していないという意味で不法なものだ」と述べた。政府はこれまでロシア政府との領土交渉を進めるため「不法占拠」という表現を控えていたが、ウクライナ侵攻で姿勢を転換した。
それでいいと思う。おかしなところで配慮するから相手をつけあがらせ、弱みを見せるから相手のペースになるのだ。
ネット上でも「いいぞ」「今こそ強気にいくべきです!」「岸田さんがんばってんな」などというコメントが多く上がっていた。
さて、ここからどうするかが腕の見せ所だ。そう簡単に行くものではないが、外務省もいつまでも日和っていないで腹をくくるべきだ。