自民・世耕弘成参院幹事長「三原則を堅持しながら、核シェアリングもできるという方法もあり得る」
自民党の世耕弘成参院幹事長が、BSテレ東の「NIKKEI 日曜サロン」で「三原則を堅持しながら、核シェアリングもできるという方法もあり得る」と述べた。
また、核議論について世耕氏は「非核三原則を政府が堅持するのは当然」と岸田総理が政府の立場で核シェアリングを否定したことに理解を示したうえで、「ただ非核三原則は昭和42年に決めた話」と当時と現在の安全保障環境が全然変わっていることを指摘。そのうえで「議論すらしないのは如何なものか」と指摘し、「政府が議論をしないのであれば、自民党内あるいは国会でこういった議論をすることは必要」と訴えた。
核兵器を「持たず、つくらず、持ち込ませず」という非核三原則に関連して「三原則を堅持しながら、核シェアリングもできるという方法もあり得る」と述べ、二つの概念を両立させる議論が必要だとの考えを示しました。
世耕弘成「非核三原則を政府が堅持するのは当然。ただ非核三原則は昭和42年に決めた話。当時とは前提条件が全然変わった。中国が核弾頭を200発持ち、北朝鮮も。そしてロシアが今回、核兵器を脅しの道具に使っている。状況変化の中で、議論すらしないのは如何なものか。自民党内や国会での議論は必要」 pic.twitter.com/UF88Zqc3QN
— ピーチ太郎2nd (@PeachTjapan2) March 20, 2022
核シェアリングありきではなく、核シェアリングも視野に入れた安全保障問題の議論は当然すべきだ。
また、世耕氏は同番組でロシアに対する経済制裁について「制裁としての効果を考える必要がある」と訴えた。
世耕弘成「パイプラン供給はパイプラインが引いてない所に転売は出来ない。しかし、液化天然ガスは船を別の方向へ向ければ売れる。しかも、日本は契約で買っているので値段が低いが、それをスポット価格で売ると、より高く売れてロシアに余分にお金が入る事にも。制裁としての効果を考える必要がある」 pic.twitter.com/B2IToHYKpB
— ピーチ太郎2nd (@PeachTjapan2) March 20, 2022
番組では「政治家になった以上はチャンスがあれば国のかじ取りをするトップの立場をやってみたい」と、首相を目指す意欲があることも述べた。
自民党の世耕弘成参院幹事長(和歌山選挙区)は20日放送のBSテレ東番組で、将来的に衆院にくら替えし、首相を目指す考えを示した。「政治家になった以上はチャンスがあれば国のかじ取りをするトップの立場をやってみたい」と述べた。
1票の格差を是正する衆院小選挙区定数「10増10減」で、和歌山県の定数は3から2に減る。二階俊博元幹事長ら自民党現職が既に2人いる中でのくら替えに関し「地元とよく話をして円満な形でいければ」と語った。
衆院の格差是正では「3増3減」も選択肢と主張。「世論調査でも都会の議員を増やすのはいかがかという声が大きい」と指摘した。3増3減だと和歌山は減少しない。夏の参院選については「(衆参両院で多数派が異なる)ねじれ国会をつくらないことが最低限の目標」と強調。非改選を含め与党で過半数を目指すとした。
二階俊博元幹事長が引退したら衆議院へ鞍替えする可能性が高そうだ。