立民・泉代表「「憲法改正に賛成ですか。反対ですか」という質問が来たら「その質問、アホじゃないですか」と言ってあげてください」
立憲民主党の泉健太代表が奈良市での街頭演説で「「憲法改正に賛成ですか。反対ですか」という質問が来たら「その質問、アホじゃないですか」と言ってあげてください」と訴えたことが週末の話題になった。
また、泉代表は「「憲法改正に賛成」って単に言っているとしたら、これはおかしな話です。中身がわからないのに賛成。これは賛成のための賛成、改正のための改正。こんなことはみなさんの生活を考えていることにはなりません」とも訴えた。
■立憲民主党・泉健太・代表(発言録)
「憲法改正に賛成ですか。反対ですか」という質問が来たら「その質問、アホじゃないですか」と言ってあげてください。
「法律の改正に賛成ですか、反対ですか」と聞かれたら、みなさんどう答えます。「そんなもん、中身を教えてもらわなければ、賛成も反対もないじゃないの」と言うに決まっていますよね。なのになんで憲法は中身も聞いていない、中身も決まってないのに、賛成か反対か聞かれて、賛成だとか反対だとか言うんですか。こんなおかしな議論にだまされちゃいけない。
「憲法改正に賛成?反対?その質問はおかしい」という意見には少しは賛同できる。個別の要件について賛否を問うべきだと思う。ただ、「憲法改正に賛成か反対か」を泉代表は取り上げているが、世論調査で「議論を行うべき」という回答が多いことに触れていない。
「憲法改正に賛成か反対か」の前に、多くの国民は改憲議論がされることを望んでいる。「中身を決めてほしい」という国民の要望に対して、議論に消極的な立憲民主党こそ反対ありきなのではないだろうか。
泉代表は夏の参院選の争点になり得るとの認識も示した。
立憲民主党の泉健太代表は3日、緊急事態条項の新設を含む自民党の憲法改正案4項目を念頭に「国民の自由や人権を守るという立憲主義の立場に反する」と批判した。憲法をめぐり各党の姿勢が夏の参院選の争点になり得るとの認識も示した。金沢市で記者団の質問に答えた。
国民民主党の玉木雄一郎代表は「参院選の争点にすることには賛成です」と投稿。
私も憲法改正を参院選の争点にすることには賛成です。ただしその際は、具体的に、憲法審査会でテーマとなっている「緊急事態発生時における国会議員任期の特例延長の可否」の賛否を問えばいい。いついかなるときも立法府の機能を維持することが立憲主義に資すると思うので。 https://t.co/IIxHj3SInN
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) April 3, 2022
自民党の細野豪志議員は「憲法改正に賛成?反対?その質問はおかしい」という意見には賛同しつつも、個別の議論に反対姿勢の立憲民主党を批判。
「憲法改正に賛成?反対?その質問はおかしい」と立憲・泉代表が演説。泉代表に同意する。理解できないのは、個別の論点を絞って議論することに立憲が反対していることだ。例えば「緊急事態における国会議員の任期延長に賛成か?反対か?」。議論を深めれば答えは出るはずだ。 https://t.co/l5BCUnoqwK
— 細野豪志 (@hosono_54) April 2, 2022
首都直下や東南海地震が起こった場合の国会議員の任期延長は立憲主義の観点からも早期に結論を出すべき課題だ。党派を超えて一致できるはず。もはや護憲だけで戦える時代ではないと私は思うが。。 https://t.co/l2Y5XpbLql
— 細野豪志 (@hosono_54) April 3, 2022
日本維新の会の馬場伸幸共同代表も次のように批判。
「憲法改正に賛成?反対?」その質問はおかしい 立憲・泉代表が演説(朝日新聞デジタル)
↓
それなら憲法改正項目が有るか無いか言うのが政治家の立場でしょう。
まさかその議論を党内でやれない訳ですか?一刻も早く憲法改正項目を審査会に出してから言って下さい。 https://t.co/5LZRcvCxQB
— 馬場 伸幸(ばばのぶゆき 日本維新の会) (@baba_ishin) April 3, 2022
また、泉代表は憲法改正が改憲派の党利党略のために利用されていると述べている。
「憲法改正に賛成」って単に言っているとしたら、これはおかしな話です。中身がわからないのに賛成。これは賛成のための賛成、改正のための改正。こんなことはみなさんの生活を考えていることにはなりません。
政治家の手柄とりです。大きいことをやりたい。戦後一回も行われたことのないことだからやってみたいとか。そんなことよりも生活を守ることのほうがどれだけ大事か。生活課題に一生懸命取り組むことの方が大事です。
これは異なことを言う。少なくとも自民党にとって憲法改正は党是であり、長年の悲願だ。また、「そんなことよりも生活を守ることのほうがどれだけ大事か。生活課題に一生懸命取り組むことの方が大事です」とあるが、相変わらず立憲民主党は同時進行で物事を進められないと暴露している。我々国民からすれば憲法改正も生活課題も重要なテーマなので同時進行で議論していただきたい。野党第一党の大所帯なのだからそれぐらい可能だと思うのだが。