「ワクワクイベント」と報じられ勘違いする人続出!正しくは「イベントワクワク割事業」です!
マスコミが「「GoToイベント」から名称を改め、ワクチンの「ワク」とかけて、「ワクワクイベント」とする方向」などと報じてしまい、ネット上では「どんなイベントだ?」「ふざけている」といった声が上がった。
政府が、経済とコロナ対策の両立を目指し、ワクチン接種を受けた人にイベントの割引などを適用する、「ワクワクイベント」という事業を検討していることがわかった。
複数の政府関係者によると、岸田首相は7日午後、新たな経済対策やコロナ対策を表明する方向で調整している。
この中で、ワクチンの3回目接種が済んだ人を対象に、コンサートやスポーツ観戦などのイベントに割引を適用する事業を検討しているという。
「GoToイベント」から名称を改め、ワクチンの「ワク」とかけて、「ワクワクイベント」とする方向で、4月から始まった地域ブロック単位の旅行割引とともに、接種の促進と経済対策を結びつける狙い。
ただ、これは「イベントワクワク割事業」といって、ワクチン接種者を対象とするGoToキャンペーンのイベント版で、コンサート・展覧会・観劇・スポーツ観戦などのイベントが2割相当分の割引がされるというものだ。特別に何かイベントを行うものではないのでお間違え無いように。こんなタイトルで報じれば勘違いするのも無理はない。
詳しくはコチラ⇒経済産業省 イベントワクワク割に関するお知らせ、「イベントワクワク割」事務局ホームページ
ただ、ネット上の一部では、ワクチン接種者が対象なことに「差別だ」などという声も上がっているが、接種するかしないかは本人の自由だが、接種しないのに接種した人と同じように扱えというのもどうだろうか。そんなことを言ったら海外渡航時に求められるワクチン接種証明や帰国後の自主待機期間についてはどうお考えなのだろうか。それも差別というのだろうか。そもそもワクチン接種証明がなくてもPCR検査等の検査結果が陰性であれば参加できるのだ。
こんな斜め45度の意見を言う政治家もいた。
人参をぶら下げて接種させようとするのは社会通念上許されるのでしょうか。これは事実上のワクチンパスポートであり自己決定権の侵害です。
「GoTo」改め「ワクワクイベント」を政府検討 ワクチン接種者に割引適用 経済・感染対策の両立へ https://t.co/LRxYtpgOOK
— 須藤元気 (@genki_sudo) April 6, 2022
須藤氏いわく、ワクチン接種させるためにこの事業を立ち上げたという。
経済産業省のホームページにはこうある。
本事業は、消費者が安心してイベントに参加できる環境を醸成することで、新型コロナにより甚大な影響を受けたイベント業界における需要喚起を実施するものです。
ワクチンの接種歴又はPCR検査等の検査結果が陰性であることを確認することを条件に(オンラインによる参加は除く)、キャンペーン期間中のイベント・エンターテイメントのチケットを購入した消費者に対し、2割相当分の割引等を実施します。
先ほども述べたようにこの事業はGoToキャンペーンのイベント版で、コンサートなど人が密集する状況になりうるため、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策の定着の意味も含めたと考えられる。ただ、上記にあるようにワクチンを接種しなくてもPCR検査等の検査結果が陰性であれば参加できるのだ。須藤氏は政治家でありながら事業の内容も確認しないのだろうか。
「イベントワクワク割」事務局ホームページの事業概要にも「ワクチン接種証明や検査証明などを活用した支援を行うことで、消費者が安心してイベントに参加できる環境を醸成していくとともに、文化芸術やスポーツに関するイベントに関わる方々に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策の定着を促すものです」としっかり記されている。ワクチンを強要するものではなく、コロナ対策を徹底したうえで楽しみましょうというものだ。
おそらく同じ内容で批判している人は経済産業省のホームページも見ていないのだろう。しかし、報道側の責任は大きい。検査による陰性証明のことには触れず、ワクチン接種ばかりを強調すれば一般の人は勘違いするだろう。