立憲民主、国民民主、参院選も略称を「民主党」か
衆院選に続いて立憲民主党が「民主党」の略称を使用する方向で調整に入ったと共同通信が報じた。
2019年の参院選では旧立憲の略称は「りっけん」、旧国民は「民主党」で区別できていた。しかし、2021年の衆院選では共に「民主党」を略称としたため多くの票が案分された。
立憲民主党は、夏の参院選で「民主党」の略称を使用する方向で調整に入った。国民民主党とともに昨年の衆院選で「民主党」の略称を使って多くの案分票が生じたため、両党で扱いを協議したが、進展が見通せないと判断した。複数の関係者が14日明らかにした。国民幹部は「交渉は決裂していない」と反発。自民党に接近する国民を立民は批判しており、略称問題も加わって両党の溝は一層深まりそうだ。
両党は衆院選比例代表の略称を「民主党」と総務省に届けた。「民主党」と書かれた票は362万票を超え、有効票の割合に応じて案分。立民に295万票余り、国民に66万票余りが割り振られた。
国民側として先に「民主党」を略称としていただけに引けないだろう。普通に考えれば後から名乗った立憲側が折れるべきと考えるのだろうが、両党は合流のためにいったん解散という経緯があっただけにそう簡単にはいかないようだ。
とはいえ、哀れなのは票を案分されてしまった有権者だ。このままでは参院選も多くの票が案分されてしまうだろう。