【参院選】維新と国民が京都に限り協力 立民・福山氏「国民さんがこういう判断をされたことは残念」
日本維新の会と国民民主党の選挙協力合意文書が白紙となったのだが、京都選挙区に限って選挙協力がされることが分かった。
「政権交代を実現する」との文言を盛り込んで交わした合意文書をめぐっては、国民民主党の玉木雄一郎代表が「党内で了承されていない」として日本維新の会側に見直しを求めたものの折り合いがつかず、日本維新の会が白紙に戻す考えを明かし、国民民主党側も白紙に戻すことを決めた。
6日、参議院選挙の京都選挙区で、国民民主党が日本維新の会の候補者を推薦することが決まりました。
4月20日、維新と国民は、夏の参議院選挙の京都・静岡選挙区で、それぞれの候補者を相互に推薦することで合意したと発表していました。
しかし、企業団体献金の禁止など「身を切る改革の実行」と「政権交代の実現」という条件が盛り込まれた合意文書の文言をめぐり異議が相次ぎ、一度は白紙撤回に。
それでも、京都に限って維新を推薦することで再び合意したのです。
維新と国民の協力関係の白紙については、立憲民主党の泉健太代表も「党と党で考え方の溝が埋まらなかった、共通するものがなかったということだ」「政権に対する対決姿勢や政策で考え方が一致をすることが大事ではないか」と述べ、安堵した様子がうかがえた。しかし、京都に限っては協力することとなり、心中穏やかでない人がいた。再選を目指す福山哲郎前幹事長だ。
福山氏は取材で「国民さんがこういう判断をされたことは残念には思います」と漏らした。
関西テレビの取材に応じた福山さん。もともと立憲と同じ旧民進党から分裂した「兄弟政党」である国民民主党の判断にこう語りました。
【立憲・福山哲郎前幹事長】
「非自民、非共産の大切な一議席は何とか守らせていただきたいと訴えていくだけ。国民さんがこういう判断をされたことは残念には思います。残念ですが政党の判断、私がとやかく言うものではない」
福山氏からすれば「なぜ京都だけ?」と思ったはずだ。日本維新の会の藤田文武幹事長は「京都が最重要と位置付けている」とかねてから述べていて、京都だけは何とかしたかったのだろう。だか、福山氏も心中穏やかでない中で「残念ですが政党の判断、私がとやかく言うものではない」というあたり、流石は長い間幹事長として枝野幸男前代表を支えてきただけある。これが普通の対応だ。いちいち他政党の判断に首を突っ込む泉代表と現執行部にひとこと言ってあげて欲しい。
兎にも角にも福山氏の再選については厳しい状況が続きそうだ。