「限定的な閣外からの協力」 立民「参院選なので政権合意は必要ない」共産「国民への公約であり、引き続き維持、発展させるべき」
立憲民主党の西村智奈美幹事長と共産党の小池晃書記局長が、夏の参院選へ向けて昨年の衆院選前に両党が合意した「限定的な閣外からの協力」という政権構想の枠組みについて議論を行ったが、立民側が「今回は参院選なので政権合意は必要ない」と主張したため棚上げとなった。
共産側は「国民への公約であり、引き続き維持、発展させるべきだ」と主張してきたが、小池氏は「折り合わなかったので今回は横に置くことを確認した。合意に至らなかったのは大変残念だ」と述べた。
また、小池氏は「1人区での候補者一本化はかなり限定された選挙区で行うことになる」とも指摘。
小池氏によると、立民側は「今回は参院選なので政権合意は必要ない」と主張し、「国民への公約であり、引き続き維持、発展させるべきだ」と訴えてきた共産との距離は埋まらなかった。小池氏は「折り合わなかったので今回は横に置くことを確認した。合意に至らなかったのは大変残念だ」と述べた。
また、小池氏は参院選の選挙協力について、「勝利する可能性の高い選挙区を優先して両党で候補者調整を行うことを確認した。1人区での候補者一本化はかなり限定された選挙区で行うことになると思う」と語った。
共産は野党共闘の深化を目指していたが、先の衆院選後に就任した立民の泉健太代表は中道路線を掲げ、共産との関係は「白紙にする」と主張していた。
立民側の主張は、参院選を軽んじていると受け取られかねない。確かに参院選は政権選択選挙ではないが、参院選も衆院選と同じ姿勢で臨むべきという共産党の姿勢が筋が通っているのではないだろうか。
逆に、立憲民主党は、自民公明が衆院選と参院選でスタンスを変えたら非難するのではないだろうか?
参院選について、かつては野党側からはねじれ国会にするという意気込みが感じられたが、今回はそういった気合が何も感じられない。選挙まであと2か月というのに、まだ右往左往している感じが強い。