岸田総理、EUと我国の間でデジタル分野での協力合意に大成功!!そしてEUは中国の警戒を露わに!!
大型連休を挟んで、外国、国際機関の首脳の来日が相次いでいる。連休前にはドイツのショルツ首相がアジアで初めての訪問国として我国を訪問した。そして連休後にはEUのミシェル大統領とフォンデアライエン欧州委員会委員長が来日した。
岸田総理との間で、デジタル分野での包括的な協力の枠組みが合意された。今後も年に一度のペースで閣僚級の会合を実施する運びになった。
そして注目すべきは、EU首脳側から中国に対する警戒感が表明されたことだ。世界的に脅威と認識されている中国。その中国の隣国が我国だ。
世界の動きに合わせて、我国でも積極的な安全保障の議論が必要だ。
日EUで進展が期待されるデジタル分野での協力!
EU大統領と欧州委員会委員長が揃って来日し、岸田総理と首脳会談に臨んだ。その首脳会談では、日EUが今後、デジタル分野で協力していく枠組みが合意された。
岸田文雄首相は12日、来日したミシェル欧州理事会議長、フォンデアライエン欧州委員長と日EU(欧州連合)首脳協議を行った。協議では、日EU間のデジタル分野の包括的な協力枠組みである「デジタルパートナーシップ」の立ち上げに合意した。
両者は年に1度、閣僚級で協議する「日EUデジタルパートナーシップ会合」を実施する。次世代通信規格の「5G」、人工知能(AI)、半導体サプライチェーン、デジタルインフラなどの分野で協力を進める。
(出典 首相官邸)
デジタル分野の政策推進は、岸田総理が国内で推進する重要政策の1つだ。このEUとの協力によってより一層我国のデジタル化が加速することに期待したい。
実務分野での協力が合意された一方で、この首脳会談では驚きの発言がEU首脳側から飛び出した。
ミシェル大統領、中国を名指しで警戒!
EU首脳が来日した以上、東アジア情勢をめぐっても意見交換がなされることは容易に予想ができた。実際、岸田総理も連携を訴えた。だがミシェル大統領から踏み込んだ発言が飛び出した。
岸田首相はEUとの定期首脳協議で東アジアでの連携を訴えたが、中国の脅威により明確に言及したのはEU側だ。ミシェル大統領は「攻撃的姿勢を強めている中国に対しても注意が必要だ。われわれの連携が必要だ」と強調した。
(出典 首相官邸)
ミシェル大統領は中国を名指しした上で警戒感を露わにしたのだ。この中国への名指しは、11日に行われたフィンランドのマリン首相との首脳会談でも、マリン首相が名指ししていた。
これらのミシェル大統領、そしてマリン首相の発言を聞けば、世界中が中国に対して警戒感を抱いていることが良くわかる。
その中国の隣国は、言わずもがな我国だ。ヨーロッパで警戒感が高まっている中、我国では一部勢力によって安全保障に関しての議論が真摯に行われていない。
世界が警戒する中国。その中国の脅威に直接さらされる我国が真剣に安全保障を議論しないことは、我国の国際的評価に関わってくる。
今こそ、真剣な安全保障議論を政府与党、そして野党には求めたい。
(出典 首相官邸)