岸田政権下初の「骨太の方針」に賃上げが盛り込まれる!更なる経済安全保障の推進も!!
岸田総理の下で、重要な基本方針が策定されている。経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる「骨太の方針」だ。
この「骨太の方針」の方針は6月上旬に取りまとめられる予定になっているが、メディアによってその原案が明らかになりつつある。防衛力の抜本的強化も盛り込まれる予定となっているが、注目すべきは岸田総理が掲げてきた政策が盛り込まれているということ。
昨年の総裁選の時から訴えている賃上げ、そして経済安全保障についても明記されるというのだ。
岸田総理がどのようなビジョンを描くのか注目だ。
「骨太の方針」に賃上げ、経済安全保障を盛り込む岸田総理!!
岸田総理の賃上げに対しての熱意は、看護、介護、保育などの現場で働いている人々の収入増を目指す公的価格評価検討委員会の設置、そして賃上げ税制の制定をみれば並々ならぬものがある。
岸田総理にとって一丁目一番地とも言える賃上げが「骨太の方針」に盛り込まれることがわかった。
経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる「骨太の方針」の原案で政府が「人への投資」を強化し、賃上げなどを推進することがわかりました。
日本テレビが入手した最新の案では、最低賃金についてできるだけ早期に全国加重平均千円以上を目指すとしています。
また、「人への投資」を強化し、社会人の学び直しや兼業・副業の推進、出世払い方式の新たな奨学金制度の創設などに取り組みます。男女間の賃金格差を解消するため、企業の開示ルールを見直すとしています。
(出典 首相官邸)
この人への投資の強化については、3年間で4000億円規模を投じると具体的な数字も報道されている。(参考)
この賃上げについては、「骨太の方針」ではないものの、女性の賃上げにつなげるため、従業員が300人を超える企業に、男女の賃金の差を開示することを義務づける方針も示している。(参考)
賃上げと並んで岸田総理が総裁選時から訴えてきたのが経済安全保障だ。この経済安全保障については更なる加速を目指すことが「骨太の方針」では明記される見通しだ。
政府が6月上旬にまとめる「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の原案がわかった。経済安全保障の強化に向け、内閣府に「経済安全保障推進室」(仮称)を設置することなどを盛り込んだ。
(中略)
半導体やレアアース、電池、医薬品といった重要な物資は、供給が途切れると経済活動への影響が大きい。安定した供給のため、基金の設置を含めた金融支援や助成に5000億円規模を充てることを盛り込んだ。先端技術を持つ企業への支援も検討する。
(経済安全保障推進会議の様子 出典 首相官邸)
新型コロナの世界的な流行、そしてウクライナ情勢で経済安全保障の確立は喫緊の課題であることは疑いの余地はない。
岸田総理は自らが掲げた政策を着実に推し進めようとしている。内政・外交と課題が山積する我国。岸田総理が「骨太の方針」でどのような道筋をつけるのか期待したい。そして多くの国民が直面している物価高対策がどのようなものになるのか要注目だ。