大正論!茂木幹事長が、野党が提出する内閣不信任案の目的をズバリ指摘!!
通常国会の終盤で野党が取り掛かることがある。それが内閣不信任案の提出だ。もはや国会閉会時の儀式となっている内閣不信任案だが、自民党の茂木幹事長が、野党の提出目的をズバリ指摘している。
その野党だが、立憲民主党と共産党は提出の意向だが、国民民主党と日本維新の会からは消極的な声が聞こえてきている。
立憲民主党は今国会開会から閉会まで野党各党をまとめることができなかった。今国会で最も不信任に値するのは立憲民主党の働きだったのであろう。
茂木幹事長、選挙目当てと内閣不信任案を一蹴!!
立憲民主党が提出しようとしている内閣不信任案。内政では原油高騰に対処する為の価格抑制策や新型コロナ対策等を着実に実施し、国際社会では存在感を増している岸田総理だが、どこに不信任に値する理由があるのか。
この立憲民主党の動きに対して茂木幹事長がズバリその理由を指摘している。
立憲民主党が岸田文雄内閣に対する不信任決議案を提出する方針を固めたことについて、自民党の茂木敏充幹事長は5日、「選挙目当てで提出するならば、国民からの見方がいっそう厳しくなるんじゃないか」と述べた。松山市内で記者団の質問に答えた。
(出典 自民党)
茂木幹事長の言う通り、多くの国民が内閣不信任案提出の理由がわからないはずだ。だが、茂木幹事長が指摘しているように「選挙目当て」なら合点がいく。なぜなら今国会ほど立憲民主党の存在感が無かった国会はなかったからだ。
「選挙目当て」と評価されても仕方ない立憲民主党が提出を目論む内閣不信任案だが、野党各党、そして立憲民主党内部でも賛否が分かれているのだ。
国民民主党、日本維新の会は消極的。更には立憲民主党内部でも!
内閣不信任案を提出し、結束を図りたい立憲民主党。だが立憲民主党の思惑とはかけ離れた実態が浮き彫りになった。
これに真っ先に疑問を投げかけたのが、与党に接近する国民だ。古川元久国会対策委員長は1日の記者会見で「『会期末になるといつも不信任を出す』という(野党の)あり方への一般国民からの視線もある」と述べ、同調しない姿勢をにじませた。
(中略)
現状では、主要野党で立民と共同歩調をとるのは共産のみとなりそうだ。「立憲共産党」とやゆされた昨年の衆院選に続く構図となることに対し、立民内からは「『立共』が強調されてしまう不信任案では、逆にマイナスだ」(ベテラン)との声が出ている。
野党にとって最大の見せ場のはずの内閣不信任案でも一枚岩になることは難しいようだ。そして内閣不信任案の提出はマイナスと立憲民主党内部からも漏れ伝わる有り様だ。
このベテランの「「立共」が強調されてしまう不信任案では、逆にマイナスだ」という声が事実であるなら、茂木幹事長が指摘した「選挙目当て」ということに他ならない。
国民の関心が向いているのは安全保障についての議論だ。立憲民主党も「選挙目当て」と評価されるような内閣不信任案の提出ではなく、安全保障についての議論をしっかりやってもらいたい。
それが野党第一党として果たさねばならない責任だ。