シンガポールとの間で1か月の間に2回も首脳会談を開催した岸田総理!!安全保障での連携強化に動く!!!
5月の大型連休から今日に至るまで、岸田総理が凄まじいほどの外交を展開している。欧州訪問から日米首脳会談にクワッド首脳会談、そしてアジア安全保障会議に今月下旬にはG7だ。
その過密な外交日程をこなす岸田総理だが、注目すべき国がある。それがシンガポールだ。シンガポールのリー・シェンロン首相と先月26日に首脳会談を実施したが、アジア安全保障会議に合わせて再度会談の場をもったのだ。
26日の首脳会談の内容を踏まえた再会談なのかと思ったが、26日の首脳会談では触れていない新たな分野での両国の連携強化を図るというのだ。
その新たな分野とは安全保障だ。中国の脅威に対抗する為に各国と連携を強める岸田総理。その外交手腕には目を見張るものがある。
デジタル分野の協力が締結された5月の首脳会談!!
5月24日、我国の安全保障の重要な柱の1つであるクアッド首脳会談が開催された。多くの注目を集めた首脳会談のあとも岸田総理は外交に奔走していた。26日は来日したタイのプラユット首相、そしてシンガポールのリー・シェンロン首相と相次いで首脳会談を開催した。
リー・シェンロン首相との首脳会談ではデジタル分野での協力覚書が締結された。
5月26日、午後8時20分から45分間、岸田文雄内閣総理大臣は、リー・シェンロン・シンガポール共和国首相(H.E. Mr. Lee Hsien Loong, Prime Minister of the Republic of Singapore)と日・シンガポール首脳会談を行い、その後、午後9時10分から、両国間で署名された文書の交換式が行われたところ、概要は以下のとおりです。会談及び交換式には、牧島デジタル大臣や磯﨑内閣官房副長官他が同席しました。
(出典 首相官邸)岸田総理大臣から、今般、デジタルやスタートアップに関する協力覚書の署名や官民対話の立上げが実現されたことを歓迎するとともに、国際社会が多くの挑戦に直面する中、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化がより一層重要である旨指摘し、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け、協力を強化したい旨述べました。これに対し、リー首相から、岸田総理大臣の歓待に対して謝意を述べつつ、ウクライナ情勢を始めとする地域・国際情勢への対処に当たっての連携、また、デジタル等の分野での協力を更に強化していきたい旨述べました。
(出典 首相官邸)引用元 日・シンガポール首脳会談
協定の締結によって、両国関係が更に深化したことに疑いの余地はない。実りある会談をリー・シェンロン首相との間で行った岸田総理だが、ひと月も経たないうちに、再度会談の機会を持ったのだ。
異例のひと月も経たないうちでの再会談!!
岸田総理はアジア安全保障会議に出席する為にシンガポールに向かった。その場でも持たれたのがリー・シェンロン首相との首脳会談だ。
なんと岸田総理は、デジタル分野だけに留まらず、安全保障面でも両国の関係を強化しようとしているのだ。
岸田文雄首相が11日に訪問先のシンガポールで会談するリー・シェンロン首相との間で、日本からの防衛装備品輸出を可能にする「防衛装備品・技術移転協定」の締結に向けた交渉入りで合意することが分かった。軍備拡張を図る中国を念頭に、東南アジア諸国連合(ASEAN)との安全保障協力を強化する狙いがある。複数の政府関係者が9日、明らかにした。
(出典 首相官邸)
岸田総理の中国を睨んだ外交には凄まじいものがある。5月に行われたEU首脳との定期会談では、EU首脳から対中国強硬姿勢と受け取れる言葉を引き出している。
世界が警戒する中国の覇権主義的な動き。岸田総理は、こうした中国の動きに歯止めをかけようとしているのだ。
今月下旬にはG7、そして出席が検討されているNATO首脳会議が予定されている。岸田総理が国際会議の場でどのような発言を行うのか要注目だ。