【話題】国民・玉木代表「原子力潜水艦を保有することも検討すべき」 内容はさておき、野党から安全保障政策について現実的な提案がでることはいい傾向
国民民主党の玉木雄一郎代表が「安全保障政策をめぐり、抑止力を高めるため、日本が原子力潜水艦を保有することも検討すべきだ」と明かしたことが話題となっている。
国民民主党の玉木代表は、安全保障政策をめぐり、抑止力を高めるため、日本が原子力潜水艦を保有することも検討すべきだという考えを示しました。
国民民主党の玉木代表は、14日、報道各社のインタビューに応じました。
この中で、玉木氏は、安全保障政策をめぐって、「例えば『敵基地攻撃能力』と言っても、金額ばかりが先に踊っていて、具体的にどのようにわれわれの抑止力や、反撃力を高めるのかという議論がないのが問題だ」と指摘しました。
そのうえで「今いちばん想定される攻撃は潜水艦発射ミサイルだ。日本が原子力潜水艦を保有し、適度な抑止を働かせていくということも具体的に検討するべきであり、党内でも議論を進めていきたい」と述べました。
一方、アメリカの核兵器を同盟国で共有する「核共有」について、玉木氏は「むしろ敵から攻撃される標的が増えるだけで、わが国の防衛には寄与しない」と述べ、否定的な考えを示しました。
以前なら「とんでもない」と批判され騒がれるはずだが、安倍晋三元総理の「タブーなき議論」発言から受け入れる意見が多くなった気がする。実際にSNSでは賛同する意見も多い。しかし、一方では「やり過ぎだ」などといった否定的な意見も見受けられた。
軍事ジャーナリストは次のように語る。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「日本の防衛戦略から考えれば、必ずしも原潜保有が必要かは疑問だ。原潜は高速で長距離を長期間、潜水航行できる。一方、日本の通常動力潜水艦は静粛性で勝る。日本は有事では海峡などで静かに敵潜水艦を待ち受けて迎撃する戦略で、長距離航行の能力はさほど必要ない。原潜保有には相当なコストもかかる。原潜に対抗するには原潜という発想は疑問がある」と指摘した。
引用元 「原潜保有」提起 国民・玉木代表、中露北の脅威にディーゼル型潜水艦では不十分 「相当なコストが…必要か疑問」世良氏が指摘
しかし、議論には値すると思う。内容はさておき、野党から日本の安全保障政策について具体的な提案があることはよい傾向だと思う。一緒に国防について考えようという意思が伝わる。