岸田総理「日韓関係は安定させたいと思うが、国と国との約束は守らなければならないのが基本だ。それがなければ先はなかなか議論できない」
「史上最悪の日韓関係改善が韓国新大統領就任でなるか」などと尹大統領が大統領選に勝利したときに日韓のマスコミは騒ぎ立てた。実際に、韓国側はあらゆる会談の打診を試みている。首脳会談と防衛相会談は実現されなかったが、外相会談は行われた。
外務省辺りから切り崩され、日韓首脳会談が実現されてしまうのではないかという心配な声も多く聞こえる。
実際に大統領就任式に林芳正外相を派遣することについて、岸田総理が「日韓の間には難しい問題が存在するが、このまま放置することはできない」と述べたことや、韓国代表団が日本に訪れ、岸田総理と面会した際に岸田総理が「日韓関係の改善は待ったなしだ」の述べたことをマスコミが大々的に取り上げ、岸田総理が日韓関係改善に前のめりだという印象を与えた。
しかし、21日に開催された日本記者クラブ主催の討論会で岸田総理は「日韓関係は安定させたい」としたうえで「国と国との約束は守らなければならないのが基本だ。それがなければ先はなかなか議論できない」と記者の質問に答えた。
--日韓の首脳会談を早期に実現する考えはないか
岸田氏「日韓関係は安定させたいと思うが、国と国との約束は守らなければならないのが基本だ。それがなければ先はなかなか議論できない」
引用元 9党首討論会詳報・主な発言
「国と国との約束は守らなければならないのが基本だ。それがなければ先はなかなか議論できない」この部分がなかなか取り上げられなかった。
岸田総理はシンガポールに訪問した際にも記者団に対し韓国の姿勢を見極めて対応すると明かしていた。
この中で岸田総理大臣は「1965年の国交正常化以来築いてきた日韓関係を発展させていく必要があり、そのためには旧朝鮮半島出身労働者問題をはじめとする日韓間の懸案の解決が急務だ。日韓関係を健全な関係に戻すべく、日本としてはこれまでの一貫した立場に基づいて新政権と意思疎通を図っていく」と述べました。
またユン・ソンニョル大統領との首脳会談は現時点で予定されていないとしたうえで「韓国側が、今までの政権であったいろいろな事柄を踏まえ、どのような考え方を持っているのかよく確認をしたい」と述べ、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題など諸懸案への姿勢を見極めて対応する考えを強調しました。
「韓国側が約束を果たさない限り関係改善の議論は進まない」というのが岸田総理の考えであり、日本政府のこれまでと変わることはない一貫した姿勢だ。