【9党党首討論】共産・志位氏「私たちが政権に参画する期間は、政権の憲法解釈としては当然、自衛隊は合憲という立場になる」⇒記者「ご都合主義では」
参院選公示を前に日本記者クラブ主催の討論会に各党党首が臨んだ。
過去に「自衛隊活用」発言がご都合主義と指摘された日本共産党の志位和夫委員長だが、日本記者クラブ代表者の質問でも「自衛隊違憲論の旗を降ろさずに、自衛隊を有効に活用できるのか」と問われ、「私たちが政権に参画する期間は、政権の憲法解釈としては当然、自衛隊は合憲という立場になる」と述べた。
そして、ついに記者までも「ご都合主義では」と質問してしまった。
質問 自衛隊違憲論の旗を降ろさないが、自衛隊は有効に活用しなければならないというが、自衛隊員は違憲論をかかげる党に命をかけるだろうか。違憲論と(自衛隊の)活用とは明らかに二者択一だ。党首の意見に共産党内で反対はないのか。
志位氏 この方針は党の大会で決めた方針だ。日本共産党は自衛隊と憲法9条は矛盾していると考えている。ただこの矛盾は一挙には解決できない。憲法9条の完全実施に向けて国民の合意で自衛隊の現状を一歩一歩変えるプロセスが重要だと考えている。
私たちが参画した政権が仮にできたとしても、国民の合意なしに自衛隊をすぐになくすことはしないし、それはできない。そうすると、民主的政権と自衛隊が一定期間共存することになる。共存する期間は政権の憲法解釈としては当然、自衛隊は合憲という立場になる。質問 ご都合主義ではないか。
志位氏 政権としては当然共存しているわけだから合憲という判断をする。合憲という判断をする政権が自衛隊を活用しても何の矛盾もない。まさに今問われているのは、自衛隊を海外での戦争に動員していいのか、という問題であって、私は自衛隊員の命をしっかり守っていく。国民の命も守るし、9条も守る。
志位氏は5月25日にも同様のことをTwitterでつぶやいていた。
「憲法違反の自衛隊活用は矛盾」との攻撃に対し、「日本共産党としては『自衛隊=違憲』論の立場を貫くが、党が参加する民主的政権の対応としては、自衛隊と共存する時期は『自衛隊=合憲』の立場をとることになる。その政権が自衛隊を活用することに何の矛盾もありません」https://t.co/iusroZn5TY
— 志位和夫 (@shiikazuo) May 25, 2022
これに対して、コメントには「何度読んでも理解できない」「御都合主義も大概に」「屁理屈」「一貫性の欠片も無い」「その外交力は、具体的にどの様な外交力ですか?」などと言った意見があがっていた。
上記時にも記者が思わず「ご都合主義ではないか」と質問してしまうほどだ。熱心な共産党支持者以外はご都合主義と感じているのだろう。