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【旭川市中2凍死事件】これまではいじめは学校外とされていたが、校内でも 弁護団「子どもたちの『勇気ある声』を第三者委員会は無視したものとして、厳しく受け止めています」




北海道旭川市の当時中学2年生の広瀬爽彩さんが公園で凍死した事件について、広瀬さんが学校内でもいじめと思われ行為を受けていたことが判明。これまではいじめ行為は学校外で行われていたとされていた。

第三者委員会が2021年に実施したアンケート調査では、学校内でもいじめがと疑われる行為が報告されていたにもかかわらず反映されていなかったようだ。

弁護団は「アンケートを通じて子どもたちの『勇気ある声』が多く寄せられたにもかかわらず、第三者委員会はこれを無視したものとして、厳しく受け止めています」とコメント。

 2021年、北海道旭川市の公園で凍死した当時中学2年生の広瀬爽彩さん(ひろせ・さあや、当時14)について、”いじめ”と認定された問題で、広瀬さんが学校内でもいじめが疑われる行為を受けていたことがわかりました。

旭川市教委の第三者委員会は、4月の中間報告で、いじめは「学校の外」だけで行われていたとしていましたが、校内でもいじめを受けていた可能性が出てきました。

旭川市いじめ事件被害者弁護団によりますと、第三者委員会が2021年に実施したアンケート調査では計280人の回答が寄せられ、「いじり」「あだ名をつけられる」「無視」「仲間外れ」などの報告があり、「広瀬さん自身も周囲から避けられていると述べていた」という報告も寄せられているということです。

弁護団では、「その他の回答内容の加味すれば、爽彩さんに対するいじめは、対策委員会が認定した6項目13件のいじめにとどまるものではなく、さらに学校内でも『仲間外れ』『無視』などのいじめを受けていたことが強く疑われます」としています。

また、弁護団では「アンケートを通じて子どもたちの『勇気ある声』が多く寄せられたにもかかわらず、第三者委員会はこれを無視したものとして、厳しく受け止めています」とコメントしています。

弁護団は、「学校内のいじめを一切認定しなかったのは、公園、公共施設など、教職員の『目の届きにくい場所』でいじめが起きたことを強調し、いじめ認定の遅れを正当化するものです(中略)。アンケート調査結果によれば、周囲の生徒たちの目から見ても、爽彩さんが学校生活上、孤立感、疎外感を抱いていたことは把握できたのですから、教職員であれば、なおさら爽彩さんの苦痛に気づくことができたはずです」「学校内のいじめを一切認定せず、学校外のいじめだけを認定するのは、あまりにも偏った認定であり、いじめ防止対策推進法第2条の定義に照らし、学校内のいじめをあえて認定しなかった根拠、理由、判断過程を示すべきだと遺族側は考えます」としています。

引用元 【速報】「子どもたちの”勇気ある声”無視した」旭川中学生いじめ 死亡の広瀬さんに校内でもいじめ疑い

佐藤みのり弁護士のコメント

一般的に、アンケート調査の回答は、いじめ第三者委員会が事実を認定する際の有力な証拠になります。子ども達が、勇気を出して、かつての状況について答えた内容ですから、それらを尊重して事実を明らかにすることが非常に大切だと思います。
「いじり」「仲間外れ」「無視」といったいじめは、目に見えにくい面がありますが、やられた側は孤立感を深め、耐えられないほどの苦しみを感じる子どももいます。
いじめの調査では、個々の行為だけでなく、クラスの中の状況などを広く明らかにしていき、子どもの苦しみと向き合うことが必要です。そうした調査を行うことで、再発防止のために何ができるのかも明らかになっていくのではないかと思います。

スクールロイヤー/BLP-Network代表の鬼澤秀昌氏のコメント

いじめの第三者委員会においては、専門的な知見に基づきアンケートも含む証拠に基づいて事実を認定し得るか否か検証することが必要となります。その観点から、遺族側の「校内のいじめをあえて認定しなかった根拠、理由、判断過程を示すべき」との意見には共感しますが、認定根拠をつぶさに示すことで調査において誰がどのような話をしたのかという調査内容まで分かってしまう等問題が生じる場合もあります。特に、第三者委員会として聞き取りの協力を求める際には、少なくとも報告書においては発言者は誰かは特定できないようにする形にする前提で協力を求めることがほとんどですので、そのような場合は第三者委員会としても説明が難しい場合もあります。4月に発表されたのは中間報告ですので、今後第三者委員会が、遺族側の意見を踏まえてどのような判断をするのか注目されます。

他にも「この件に関していつまで時間をかけるつもりだろうか?現市長にしても、市長選の時に早期解決(全てを丸く収めるのでは無く、第三者委員会の事実認定を含む全てを明るみにすると言う意味)を謳って当選したはずだが」「まずは勇気を出してアンケートに真実を書いてくれた生徒達を褒めてあげたい。生きている時に声を上げてくれたら良かったという意見もあるだろうけど、自分が標的になったらと傍観してしまうのは分かる、いい歳した大人だってそうゆう人沢山いるし」「アメリカみたいに、加害者に対して転校させる、心療内科を受けさせる等、いじめ被害者が泣き寝入りではないようにできないのかな。なんでいじめ被害者が二重苦三重苦しなくてはならないのか。いじめは無くならないだろうから、加害者の方の厳罰化をしないと親も危機感持たないんじゃない」などと言った意見があがっていた。

市長が変わり事実が次々と明るみにされ、期待されていただけに、このニュースにはがっかりした人も多いはず。どれだけ闇が深いのだろう。







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